ウイングアーク1stは2020年7月6日、OCR(光学文字認識)機能を備えた文書管理ソフトウェアの新版「SPA Ver.10.3.2」を発表した。同日提供を開始した。新版では、AI-OCRの運用ログデータを出力できるようにした。これにより、ログ可視化ソフトウェアを用いてAI-OCRの運用状況を可視化できるようになった。価格(税別)が、パッケージ版が379万5000円から、クラウド版「SPA Cloud」が月額5万円(10ユーザー)から。
SPAは、OCR(光学文字認識)機能を備えた文書管理ソフトウェアである(関連記事:ウイングアーク1st、OCR文書管理ソフト新版「SPA 10.3」、チーム作業での排他制御が可能に)。特徴は、認識率を高める方策として、4種類のOCRエンジンを切り替えて利用できること。それぞれが得意とする領域に応じて、読み取る項目の単位でOCRエンジンを切り替えられる。
新版では、AI-OCRの運用ログデータを出力できるようにした(画面1)。検索フィールドのOCR認識率、修正有無、データコンペアおよび確認フラグを出力できる。データ可視化ダッシュボード「MotionBoard」などと連携させることで、AI-OCRの運用状況を可視化できる。作業粒度や帳票ごとの認識率を時系列で可視化したり、目視・確認作業にかかる時間を把握したりできる。
画面1:AI-OCR効果測定レポートの画面(出典:ウイングアーク1st)拡大画像表示
新版ではまた、SPAで取り込んだ文書の原本をBox上に保存できるようにした。コンテンツ管理をBoxで行っているユーザーに対しても、タイムスタンプやAI-OCRなどの機能を提供する。
SPA Cloudのユーザー追加単位も変更した。これまでは、管理ユーザーは10、閲覧ユーザーは100単位での契約となっていた。新たに、権限に応じて、1ユーザー単位で追加できるようにした。1ユーザーあたり月額1000円から追加できる。
次期版の「Ver.10.4」では、SPAに保存した文書を振り分ける際にも、OCR処理を利用できるようにする。文書定義の識別、SVF検索フィールドの埋め込み、画像のPDFファイル変換、OCR読み取りのシミュレーション、――などの場面でOCR機能を利用できる。同機能はまず、SPA Cloudにおいて2020年7月20日から先行提供する。
ウイングアーク1st / 文書管理 / OCR
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