日立ソリューションズは2020年7月29日、AIを使って大量の図面から類似率の高い順で図面を検索する「類似図面検索AIソフトウェア」の新版を発表した。同年7月30日から販売する。新版では、類似した2つの図面を比較し、差異を明示する機能を追加したほか、AIモデルの構築に必要な学習データの作成を自動化した。
日立ソリューションズの「類似図面検索AIソフトウェア」は、大量の図面の中から、類似率が高い順番に図面を検索するための製品である(関連記事:日立ソリューションズ、大量の図面から類似率の高い順で図面を探す「類似図面検索AIソフトウェア」を販売)。図面の特徴をAIに学習させる仕組み。日立ソリューションズの試算では、約20万件の図面から類似する図面と図面内の部品を1秒で検索できる。
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今回の新版では、類似した2つの図面を比較して、2つの図面の差異を明示する機能を追加した(図1)。これにより、類似した過去図面を見積や設計に活用しやすくなった。新版ではまた、AIモデルの構築に必要な学習データの作成を自動化した。これにより、担当者が手作業で学習データを作成しなくてもよくなった。
Web型で動作する。ソフトウェアの稼働環境はWindows 10(今後はLinux版も用意する予定)で、Webブラウザからアクセスして使う。価格(税別)は、買い切り型のサーバーライセンスが600万円から。サブスクリプション型の場合は月額12万円から(別途保守費用が必要)。