日立ソリューションズは2019年7月8日、大量の図面から類似率の高い順で図面を探す「類似図面検索AIソフトウェア」を発表した。AIによる画像認識を活用している。同年7月9日から販売する。価格(税別)は、個別見積もり。
日立ソリューションズの類似図面検索AIソフトウェアを用いて、ユーザーは、大量の図面の中から、類似率が高い順番に図面を探し出せる(画面1)。図面の特徴をAIに学習させる仕組み。同社の試算では、約20万件の図面から類似する図面と図面内の部品を1秒で検索できる。
画面1:図面の一部分で検索した結果(出典:日立ソリューションズ) 提供の背景について同社は、技術者が図面を入手するためには、経験と勘に頼って図面を検索するしかないことを挙げる。「図面は電子化されているが、整理されていないからである。図面の検索には、膨大な手間と時間がかかっている」(同社)。
「一方で、類似図面検索AIソフトウェアを使うと、既存の図面を再利用して設計するといったことが簡単にできる。また、不良が発生した部品の類似品を見つけ出すことで、早期に対策を打てるようになる」(同社)。
Web APIを介して既存の業務システムと連携する。これにより、既存のシステム環境を大幅に変更することなく製品を導入できる。
稼働環境は、サーバーOSがLinux(Ubuntu 16.04)。Webアプリケーション型で動作し、Webブラウザから利用できる。検索対象のファイル形式は、TIFF、PDF、JPG、PNGなどで、各ユーザーが図面を保存している各形式を利用できる。
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