伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2020年7月30日、クラウド活用を支援することを目的に、韓国Megazoneグループの米国法人である米Megazoneと資本提携契約および業務提携契約を締結したと発表した。CTCは、マルチクラウドの利用を効率化するMegazoneのクラウド関連製品を販売するとともに、Megazoneと共同で日本およびアジアに向けたサービス開発を推進する。
CTCは、Megazoneのクラウド関連製品として、「Hyper」シリーズ、「SpaceOne」、「CloudPlex」を販売する。いずれも、AWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)などのパブリッククラウドを効率よく利用できるようにする製品である。
Hyperシリーズは、AWSのコストを最適化したり、運用を自動化したりできる製品である。SpaceOneは、コンピューティングリソースやストレージなどの複数のクラウドサービスを統合的に管理する基盤製品である。Cloud Plexは、各種のCDN(コンテンツ配信ネットワーク)を管理する製品である。SpaceOneとCloud Plexを組み合わせることによって、利用しているクラウド全体を効率的に管理できる。
CTCは今後、コンテナへの対応やマルチクラウド関連製品など、Megazoneの他のサービスも順次提供する。
Megazoneは、アジア各国でクラウドに関するサービスを提供している。AWSに関しては、2012年からパートナーとしてビジネスを開始し、クラウド活用を支援する各種の製品を開発している。
背景として同社は、クラウドを活用して環境の変化への対応を図る企業が増えている状況を挙げる。一方、「クラウドを効果的に使うためには、企業固有のニーズや状況に合わせた利用、運用における工夫が求められる」(同社)という。