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アリババクラウド、海外リージョンにまたがった分散データベースを日本でも利用可能に
2020年8月19日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
アリババクラウド・ジャパンサービスは2020年8月19日、パブリッククラウド「Alibaba Cloud」で利用できるリレーショナルデータベース「ApsaraDB for PolarDB」を、グローバルにまたがった分散データベースとして利用できるようにしたと発表した。グローバル市場でビジネスを展開する日本企業は、異なるリージョンに設置したデータベースに少ない遅延時間でアクセスできるようになる。
ApsaraDB for PolarDBは、パブリッククラウド「Alibaba Cloud」で利用できるリレーショナルデータベースの1つである(関連記事:アリババクラウド、RDB「ApsaraDB for PolarDB」を日本リージョンでも提供開始)。MySQL互換であり、特徴として、RDMAを介したデータアクセスができるなど、アーキテクチャからくる性能の高さをうたっている。日本を含む世界16リージョンで提供している。
今回、拡張機能の「グローバル・データベース・ネットワーク(Global Database Network:GDN)」を、日本でも利用できるようにした。同機能は、世界16リージョンのうち任意の最大5リージョンにまたがってデータベースをほぼリアルタイムに非同期レプリケーション(複製)できる機能である(図1)。海外拠点を持つ日本企業は、海外拠点の最寄りのデータベースに、少ない遅延時間でアクセスできるようになる。
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データベースを分散コピーできる最大5リージョンのうち、1リージョンがプライマリ(正)、残りの4リージョンがセカンダリ(副)として機能する。プライマリのデータベースクラスタ(最大16ノード)に書き込んだデータを、セカンダリのデータベースクラスタに非同期で複製する仕組みである。非同期だが、2秒以内(ほぼリアルタイム)にデータを反映する。
16カ所のリージョンは、以下の通り。日本(東京)、中国本土(9カ所)、香港、アメリカ(シリコンバレー)、シンガポール、インドネシア(ジャカルタ)、マレーシア(クアラルンプール)、ドイツ(フランクフルト)。