日商エレクトロニクスは2020年8月27日、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア「Blue Prism」のユーザーに向けて、Blue Prismで利用できるロボット作成テンプレートや部品などを無料で公開した。「日商エレクトロニクス標準BPアセット」の名称で、米Blue PrismのWebサイト「Blue Prism Digital Exchange」から入手できる。これらは原則日本語で提供する。
「日商エレクトロニクス標準BPアセット」は、英Blue PrismのRPAロボット開発において汎用的に利用できるテンプレートや部品(オブジェクト)をまとめたもの。日本国内のユーザーを想定し、大半を日本語で作成している。日商エレクトロニクスのRPA開発ノウハウを基に作成したアセットであり、Blue PrismのWebサイトからダウンロードして無料で利用できる。以下の3つのアセットで構成する。
(1)製作済みの部品(オブジェクト)
ユーザー環境に依存しないため、Blue Prismにインポートすればそのまま利用できる。コレクションや文字列、Excelの操作など、Blue Prismに付属する部品では実現できない部分を補完する。現時点で12個を用意しており、合計50以上の汎用的なアクション(Blue Prismでオブジェクトを用いて実行する操作)ができる。
(2)オブジェクトテンプレート
自社の環境や用途に合わせて新規にオブジェクトを作成する際に利用できる。たいていの場合で必要な処理について、製作例などをあらかじめ組み込んでいる。現時点では、用途に応じて2種類のテンプレートを用意している。
(3)プロセステンプレート
プロセスを新規作成する際に利用できる。基本的な考え方はBlue Prism標準のプロセステンプレートに沿っており、日商エレクトロニクスの経験を踏まえた拡張・カスタムを行ったものである。開発者の違いによって成果物の品質が変わらないように、作成ルールやベストプラクティスなどをあらかじめ組み込んでいる。作成ルールはユーザー環境によって大きく異なるため、利用前にユーザー自身でカスタマイズできるよう、環境依存部分を極力排し、該当箇所にコメントを付与した形としている。