ハンモックは2020年9月7日、書式を問わないOCR(光学文字認識)ソフトウェア「AnyForm OCR」の新バージョン「Ver.7」を発売した。文字認識精度や操作性を向上したほか、OCR結果の確認作業の負担を軽減する新たな仕組みとして、2つのOCRエンジンで文字認識する技術を取り入れ、データ入力業務の効率化を支援する。
AnyForm OCRは、取引先帳票を簡単にOCR設計できる、汎用OCRソフトウェアである。優れた文字認識精度を備えるほか、操作性に優れた帳票設計ツールにより、利用部門の担当者でも簡単にOCR帳票を設計することが可能だ。また、OCR結果を確認する際には、マスター連携や明細項目の自動演算処理機能などの機能により、効率良くデータ化することができる。
最新版のVer.7では、OCR結果の確認作業を削減する技術「WOCR(ダブルオーシーアール)」(活字が対象。信頼性:99.97%。ハンモック調べ)を搭載した。AI型と非AI型の2つのOCRエンジンを使用して、OCRを実行する(図1)。
図1:2つのOCRエンジンを使って読み取り精度を高めた(出典:ハンモック)性質の異なるOCRエンジンの結果が一致した場合は、高精度なOCR結果になる。一致しない場合は、目視により確認が必要とプログラムが判断する。ユーザーは、不一致となった対象だけを目視チェックすることで、データ入力時間とオペレーター費用の削減を図れる。
ハンモックは、独自の社内テストの結果、全体の約85%が一致し、約15%が不一致になったとしている。文字種や画像品質により、テストの信頼性と差異が出る場合があるため、導入には、利用帳票での信頼性を確認のうえ検討することを勧めている。
ベリファイ画面の操作性を向上した。商品コードと商品名があらかじめ印刷されている注文書などで、注文数量が記載されている行だけを確認対象とすることができる。従来バージョンでは、空白行をタブボタンなどで進める必要があったが、必要な行だけを集約して作業することが可能になった。
背景について同社は、注文書や請求書などの帳票データ入力業務では、多くの企業で、精度を高めるために複数人のオペレーターが入力したデータの付け合わせ処理を行っている実態を挙げる。「また、OCRを導入している企業でも、OCR結果と原紙の全件目視チェックを行うなど、多くの時間と工数をかけて対応しているケースが少なくない」という。
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