理化学研究所は2020年10月19日、研究データを処理・保存するシステム「HOKUSAI-SailingShip」の本番運用を開始した。OpenStackベースの仮想化基盤を搭載した440台のPCサーバーと30ペタバイトのストレージシステムで構成する。同システムを受注して構築した富士通が2020年10月19日に発表した。
理化学研究所は、研究データを蓄積して処理するシステム基盤「HOKUSAI-SailingShip」の稼働を開始した(写真1)。実験やシミュレーションなどで生まれる膨大なデータを円滑に処理・保存することが目的である。このために、CPU、ストレージ、OS/ミドルウェアなどのIT資源をオンデマンドで柔軟に配分できる仕組みを構築した。
写真1:「HOKUSAI-SailingShip」の外観システムは、OpenStackベースの仮想化基盤「Mirantis Cloud Platform」を搭載したPCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY CX2550 M5」440台と各種のプロトコルでデータにアクセスできる容量30PB(ペタバイト)のストレージシステムで構成する。サーバー間は広帯域Ethernet網で接続している。
OpenStackベースのプライベートクラウド基盤を用いることで、事務用途から研究用途まで、要求に合わせて計算資源を柔軟に供給できる環境を実現した。また、オープンソースの活用により、システムのブラックボックス化を防いでいる。表1は、HOKUSAI-SailingShipのシステム構成である。
| CPUファーム | ノード数 | 440ノード |
| コア数 | 2万1120コア | |
| 総メモリー容量 | 165.0テラバイト | |
| データファーム | 容量 | 30.0ペタバイト |
| バンド幅 | 毎秒350ギガバイト |
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