[市場動向]

DBサーバー専用機の現行モデル「Oracle Exadata X8M」がOracle Cloudで利用可能に

2020年10月19日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米オラクルは2020年10月15日(米国現地時間)、データベースサーバー専用機のOracle ExadataをOracle Cloud上で利用できる「Oracle Exadata Cloud Service」をアップデートし、2020年10月から新機種「Oracle Exadata Database Machine X8M」を利用できるようにすると発表した。グローバル26の商用リージョンと、ローカル環境にOracle Cloudのリージョンを構築できるOracle Dedicated Region Cloud@Customerで利用できる。

 米オラクルは、データベースサーバー専用機のクラウドサービス「Oracle Exadata Cloud Service」の機能強化を図り、データベースサーバー専用機を現行機種の「Oracle Exadata X8M」に更新した。これにより、従来と比べて、SQL読み取りのピーク性能が2.5倍に、リモートI/Oレイテンシが10分の1以下になったという。

 Oracle Exadataの特徴は、ストレージからデータベースサーバーへのデータ転送量を削減するアーキテクチャによって処理を高速化していること。SQLクエリーを受け付けるフロントのDBサーバークラスタの背後に、検索機能を備えたストレージユニット群を配備し、検索処理を分散する。

 現行モデルのOracle Exadata X8Mは、ストレージアクセスによる性能のボトルネックを排除する策として、DIMM型不揮発性メモリーのIntel Optane DC Persistent Memoryを搭載した。これをRDMA(Remote Direct Memory Access)と組み合わせている(関連記事DBサーバー専用機「Oracle Exadata X8M」、不揮発性メモリーとRDMAで2.5倍に高速化)。

 ユーザー企業は、CPUコア数4つの最小規模のHA構成から始めて、事業の成長に合わせてシステムを停止することなくコンピュートやストレージを追加できる。最大で4600 CPUコア、メモリー44TB、不揮発性メモリー96TB、フラッシュストレージ1.6PB、データベース容量25PBまで拡張が可能である。

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