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パナソニック、顔認証APIサービスに最上位版、マスク着用時などの顔検出率を従来比で3.1倍に

2020年11月4日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

パナソニックとパナソニック システムソリューションズ ジャパンは2020年11月4日、顔認証機能をWeb APIサービスの形でアプリケーションに組み込めるようにした「顔認証APIサービス」について、最上位エディションとなる「エンタープライズエディション」の提供を開始した。価格(税別)は、登録人数1人あたり月額8円で、認証回数1回あたり1円。同日さらに、顔認証APIを用いたアプリケーションをユースケースごとに用意し、SaaS型で「点呼・勤怠」管理用アプリケーションの提供を開始した。

 顔認証APIサービスは、Web APIの形で利用できる顔認証機能である(関連記事パナソニック、顔認証をアプリケーションに組み込める「顔認証APIサービス」を開始、認証1回1円)。顔認証を必要とするアプリケーションから顔認証APIサービスのWeb APIを呼び出すことによって、開発中のアプリケーションに顔認証機能を簡単に組み込むことができる(画面1)。

画面1:顔認証APIを組み込んだ「点呼・勤怠」管理用SaaSアプリケーションのタブレット画面イメージ(出典:パナソニック、パナソニックシステムソリューションズジャパン)画面1:顔認証APIを組み込んだ「点呼・勤怠」管理用SaaSアプリケーションのタブレット画面イメージ(出典:パナソニック、パナソニック システムソリューションズ ジャパン)

 顔認証の仕組みとして、ディープラーニング(深層学習)を利用する。顔を登録する際には、顔画像データをクラウドに送信し、クラウド側で特徴情報を抽出し、顔IDとともに登録する。顔認証時は、顔画像データを送信し、特徴情報を抽出し、登録済みの特徴情報と照らし合わせる。APIとして、「顔登録・更新」「顔削除」「顔認証」「顔認証(個人IDあり)」の4つを用意した。

認証速度は最大10倍、マスク着用時の顔認証率は2.2倍に向上

 今回提供を開始した顔認証APIエンタープライズエディションは、2019年11月から提供している顔認証APIスタンダードエディションの上位に当たる。上位エディションでは、顔認証エンジン性能を高めたほか、顔画像を登録する時に顔画像の品質をチェックする機能を付けた。顔の特徴量データに加えて顔画像データを管理したい企業に向けては、顔画像を保存するためのストレージもクラウド上で提供する。

 エンジン性能の向上では、顔認証の速度を同社従来比で最大10倍に高速化した。これにより、1時間あたりの照合回数が10万回以上になるようなアプリケーションでも利用できるとしている。また、マスク着用時などの顔検出率を、同社従来比で3.1倍、顔認証率を2.2倍に向上させた。

 品質をチェック機能では、顔画像の登録時に、角度が悪かったり、向きが不適切だったり、まばたきをしている事実などを検知し、この情報をAPIのレスポンスで返すようにした。これにより、アプリケーション側で顔画像の再登録をユーザーに促すことができるようになる。

 価格(税別)は、スタンダードエディションが登録人数1人あたり月額5円、認証回数1回あたり1円。エンタープライズエディションが登録人数1人あたり月額8円、認証回数1回あたり1円。

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パナソニック / パナソニック システムソリューションズ ジャパン / 顔認証 / テレワーク / 新型コロナウイルス

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