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SAPジャパン、クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」の新版「2011」をリリース

2020年12月4日(金)IT Leaders編集部

SAPジャパンは2020年12月3日、クラウドERP(統合基幹システム)プラットフォームの新版「SAP S/4HANA Cloud 2011」をリリースしたと発表した。新版では、売掛金処理や支払約束管理など6つのアプリケーション機能を追加したほか、PDFファイルなど非構造化データからの受注登録、保全計画による定期サービスの計画立案などをサポートしている。

 SAPジャパンは、クラウドERPプラットフォームの新版「SAP S/4HANA Cloud 2011」をリリースした。同社が2020年10月にリリースしたオンプレミス版の最新バージョン「SAP S/4HANA 2020」のクラウド版となる。

 新版では、売掛金処理や支払約束管理など、6つの新しいSAP Fioriアプリケーションを追加した。支払約束における分割支払の登録機能、クレームと改修請求書におけるカスタム項目やロジックの拡張オプションが加わった。

 販売領域においては、マシンラーニング(機械学習)を取り込んだ。これにより、PDFファイルなどの非構造化データからデータを抽出して活用できるようになった。受注データを抽出して登録したり、受注時の製品提案などに利用できるようになった。これらを通じて、受注処理の自動化が進み、機会損失のリスクを低減できるようになるとしている。

 定期的なサービス業務への対応では、保全計画による定期サービスの計画立案や、計画に基づいたサービスの実行管理などをサポートする。これらにより、定期サービスによる顧客維持率の増加や、継続的なサービス収益の増加を図れるようになるとしている。

 GRC(Governance/Risk/Compliance)も強化した。財務領域およびビジネスパートナーテーブルの利用データに対して、プライバシー関連手続きを自動化できるようになった。例えば、情報ライフサイクル管理(ILM)の保持期間を超過した取引先マスターや契約会計データを検出できる。潜在的なプライバシーリスクを自動検出する。

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