マンツーマン英会話スクールを展開するGABAは、意思決定や施策立案に役立つインサイト(洞察)を得るため、基幹システムの刷新に合わせて、BI(ビジネスインテリジェンス)基盤を整備した。BIソフトウェアとして「Qlik」を、基幹システムなどからデータを抽出・加工するソフトウェアとして「DataSpider Servista」を採用した。これらのツールを販売したアシストが2021年1月15日に発表した。
マンツーマン英会話スクールを展開するGABAは、意思決定や施策立案に役立つインサイト(洞察)を得るため、基幹システムの刷新に合わせてBI(ビジネスインテリジェンス)基盤を整備した(図1)。BIソフトウェアとして「Qlik」を、基幹システムなどからデータを抽出・加工するソフトウェアとして「DataSpider Servista」を採用した。
拡大画像表示
従来、基幹システムのデータを基に、Excelを使ってデータを分析していた。しかし、レッスンの数は年間数十万件に及び、過年度分析も含めると膨大なデータ量になる。さらに、Excelファイルは、マクロ機能の多用で属人化していた。データを手作業で取得していることから、ミスも発生していた。ダッシュボードが固定化し、新規のデータを柔軟に追加できない課題も抱えていた。
今回、BIソフトウェアとして、データマートを構築せることなく、手持ちのデータを利用してエンドユーザーみずから分析できる「Qlik」(米Qlik Technologiesが提供)を採用した。さらに、基幹システムなどからデータを抽出して加工できるデータ連携ソフトウェアとして、「DataSpider Servista」(セゾン情報システムズが提供)を採用した。
具体的なデータ活用の流れとして、DataSpider Servistaを使って基幹システムやSalesforce.comなどのデータを利用するデータ連携フローを100以上構築した。さらに、各種システムから指定のスケジュールで抽出・加工したデータをQlikに取り込み、新たなインサイトを得られる基盤を整備した。
エンドユーザーに応じてBIソフトウェアを使い分けている。深い分析を希望する担当者向けには「QlikView」を、レポートを中心にシンプルに分析したい担当者向けには「Qlik Sense」を提供し、エンドユーザーの利便性を高めた。
現在GABAは、業務システムのクラウドシフトとマイクロサービス化を進めている。