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ロジクール、一体型Web会議デバイス「Rally Bar」を発表、PC不要で単独動作

2021年1月20日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

スイスLogitech日本法人のロジクールは2021年1月20日、マイク、スピーカー、カメラを搭載した一体型Web会議デバイス「Rally Bar」を発表した。会議室に設置し単独でZoomやMicrosoft Teamsを用いたWeb会議を利用できる。価格(税別)は、PCの周辺機器として使う構成で39万5500円、Androidシステム内蔵で単体動作する構成が52万6000円などとなっている。

 ロジクールの「Rally Bar」は、会議室に設置してZoomやMicrosoft Teamsを用いたWeb会議を開催・利用するための一体型Web会議デバイス製品である(写真1)。

 幅91cmの棒状の形状にマイク、スピーカー、カメラを搭載したデバイスに、Androidシステムを内蔵。Android上でZoomやTeamsなどのWeb会議アプリケーションが動作する仕組みになっている。これにより、Web会議アプリケーションを動作させるPCを用意することなく、Rally Bar単体でWeb会議システムを開催することができる。

写真1:Androidコンピュータを内蔵し、単独でWeb会議システムとして動作する「Rally Bar」の外観(出典:ロジクール)写真1:「Rally Bar」の外観。Androidシステムを内蔵し、単独でWeb会議システムとして動作する(出典:ロジクール)

 Rally Barは3つの構成が用意されている。Androidシステムを内蔵せずに、USB接続の周辺機器(マイク、スピーカー、カメラ)として使う構成、Androidシステムを内蔵して単独でWeb会議システムを動作させる構成、Androidシステムを内蔵、加えて小型PCをパッケージに含めた構成の3つである。

 内蔵するAndroidシステムを使って単体でWeb会議システムとして動作させる構成を「アプライアンスモード」と呼んでいる。ユーザーのオフィスの状況に応じて、外部のPCにUSBケーブルで接続してWeb会議用の周辺機器として使う使い方もできる。

 アプライアンスモード時は、製品に付属するリモコンや別売りのタブレット「ロジクールTAPタッチコントローラ」を用いてZoomやTeamsの設定や機能の操作を行うようになっている。

 映像の入出力に、HDMI出力×2/HDMI入力×1を搭載している。HDMI出力によって、Web会議の映像を外部ディスプレイに出力する。HDMI入力によって、プレゼンテーション資料を表示したPC画面を取り込んでカメラ映像と合わせて配信するといった使い方ができる。

 カメラは、水平回転/上下回転およびズーム(拡大縮小)に対応。配信映像を撮影するメインカメラのほかに、会議室にいる人の顔を認識するAIカメラを搭載している。人の顔がある領域をAIカメラで把握した上で、メインカメラの向きや画角を自動で調整する仕組みを備える。会議室にいる全員を画面いっぱいにバランスよく収めるように調整する。会議中に人が席を移すなどして状況が変わると、これに合わせてメインカメラの向きや画角が変わる。

 Rally Barの本体サイズは、幅910×奥行130.5×高さ164mm。本体重量は7.08kg。カラーはグラファイト(濃いグレー)とホワイトの2色が用意されている。

 ロジクールは、2021年春に小型版の「Rally Bar Mini」も販売する予定。本体サイズは幅719×奥行101×高さ91.4mmで、本体重量は4.03kg。

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