十六銀行(本店:岐阜県岐阜市)は、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」を全行で導入した。オンライン名刺機能も利用している。銀行内の人脈を見える化して共有することによって、コンサルティング営業の強化を図る。Sansanが2021年1月28日に発表した。
Sansanが提供する「Sansan」は法人向けクラウド名刺管理サービスである。名刺をスキャナやスマートフォンアプリで読み取ることで、名刺情報をデータ化して管理する。企業内の人脈を管理・共有のほか、社内の連携を促進する機能や顧客データを統合してリッチ化する機能を備える。
十六銀行は、地域金融機関を取り巻く環境の変化に対応するため、デジタル化による業務プロセスの見直しを通じ、営業力・生産性の向上を図っている。今回、Sansanを導入し、銀行内の人脈の見える化と人脈情報の共有を図った。グループの経営資源を活用してコンサルティング営業を推進する狙いがある。
名刺情報をデジタル化して可視化することにより、人脈情報の属人化を防ぎ、情報資産として管理・活用できるようになる。人脈情報を銀行内全体で管理・可視化することで、行員同士の情報共有・コミュニケーションが活性化する。
デジタルマーケティングに活用できる独自のデータベースも構築する。「誰が、いつコンタクトしたのか」という接点情報を、融資やコンサルティングなどに活用する。また、Sansanのメール配信機能を使って、部署、役職、業種業界など各種のセグメント別に情報を発信する。
Sansanスマートフォンアプリやオンライン名刺も活用する。行員は、スマートフォンアプリを通じて、時間や場所を問わずに行内の名刺情報を確認できる。地図アプリと連動した経路検索などにより、営業活動の効率化を図る考えである。