富士通クラウドテクノロジーズは2021年2月17日、同社が運営するパブリッククラウドサービス「ニフクラ」(富士通が販売する際のサービス名称は「FJcloud-V」)において、西日本エリアの新しいリージョン「west-2リージョン」を追加した。同年3月17日から提供する。
富士通クラウドテクノロジーズが運営する「ニフクラ」(富士通が販売する際のサービス名称は「FJcloud-V」)は、2010年に開始した国産のパブリッククラウドサービスである。米VMwareのサーバー仮想化基盤ソフトウェアをベースとしており、オンプレミスのVMware vSphere環境で稼働している業務システムをクラウドに移行する使い方などに適している。
ニフクラは現在、データセンターの構成として、東日本、西日本、北米の3つの地域に合計で6つのリージョン(「east-1/2/3/4」「west-1」「us-east-1」)を展開している。契約ID数は、2021年2月10日時点で8000件以上である。今回、ユーザーの利用拡大にともない、西日本地域に新たなリージョン「west-2リージョン」を追加する(図1)。
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west-2リージョンは、西日本エリアにおける2つ目のリージョンである。west-2リージョンの追加によって、西日本エリアでも最新の機能やサービスを利用できるようになる。例えば、CPU性能が高く大容量のメモリーを使える「olarge」シリーズなどが使える。これらの新しい機能やサービスを順次拡充していく。
背景として同社は、災害や感染症の影響を最小限に抑えるためのBCP(事業継続計画)の重要性が高まっている状況を挙げる。クラウドサービスにおける地理的選択肢にも、より多様性が求められている。ニフクラ(FJcloud-V)は、国産パブリッククラウドサービスとして、BCP需要に応えるため複数エリアにリージョンを展開し、地理的選択肢の拡充を図ってきたとしている。