インテックは2021年2月18日、クラウド環境の管理に必要な指標(メトリクス)を可視化することによってクラウドの運用管理を支援する「クラウド運用支援サービス」を発表した。まずはAmazon Web Services(AWS)を対象とする。順次、他のクラウドサービスも対象にする予定である。
インテックの「クラウド運用支援サービス」は、クラウド環境の管理に必要な指標(メトリクス)を可視化することによってその運用管理を支援するサービスである(図1)。AIを活用した異常検知・障害予測機能も提供する。
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監視ツールのダッシュボードから、利用中のクラウドの状況を随時確認できる。アプリケーション、ホスト、コンテナ、サービスなどから収集したメトリクスを可視化して表示する。異常を検知した場合は、ユーザーにメールで通知する。月次レポートでは、1カ月分の各種メトリクスやアラート情報を基に、システムの稼働状況や問題点を報告する。また、改善策を提案する。
監視環境設定、異常検知、リソース監視などを提供する「ベーシックプラン」と、ベーシックプランの内容に加えて月次レポートや運用改善提案などを提供する「スタンダードプラン」を用意する。価格(税別)は、ベーシックプランが監視サーバー1台あたり月額5000円で、スタンダードプランが監視サーバー1台あたり月額1万円。初期費用はいずれも5万円。
各種のオプションも用意している。
ログ監視オプションを使うと、ダッシュボードでログデータを可視化し、確認できる。監視対象のアプリケーション、ホスト、コンテナ、サービスから収集したログを調査/分析し、トラブルシューティングやデータ調査のために使用できる。
アプリケーション性能監視(APM)オプションを使うと、アプリケーションやシステムの応答時間、アプリケーションを構成する各種要素の性能を可視化できる。。アプリケーションのどこに問題が発生しているかを特定し、遅いクエリーや非効率なコードなど、アプリケーションの問題分析に活用できる。
セキュリティ監視オプションを使うと、監視対象のクラウド環境に対する脅威を、リアルタイムで検出できる。詳細な可観測性データ(メトリクス、トレース、ログなど)を使用して、セキュリティ調査を促進できる。
Web監視オプションを使うと、エンドポイントからWebアプリケーションに接続した際の応答性能と可用性に関するアラートを表示できる。複数の場所からすべてのレイヤー(HTTP、SSL、TCP、DNS)を検証し、問題の根本原因を迅速に把握できる。