[市場動向]

スタートアップなど11社が渋谷に集結、日常の課題をデジタル技術で解決するサービスを公開

NEW NORMAL LAB渋谷

2021年3月4日(木)杉田 悟(IT Leaders編集部)

経済産業省は2021年3月2日、東京・渋谷駅周辺でスタートアップ企業の取り組みを紹介する「NEW NORMAL LAB渋谷」を開催した。スタートアップなど11社が参加し、AI、VR、IoT、ロボティクスなどを活用したサービスのデモストレーションが、渋谷の商業施設や公園、渋谷区役所などで行われた。

スタートアップ10社が渋谷駅周辺でデモンストレーション

 NEW NORMAL LAB渋谷は、AIやVR、IoTなどの新しいテクノロジーを提供する企業の取り組みを紹介するイベント。ポストコロナ時代を見据えて、買い物や移動といった日常の課題を解決するサービスの提供企業が参加した。経済産業省の新規事業創造推進室の施策として行われたもので、会場となった渋谷区や東急が協力した(写真1)。

写真1:開催説明会には経済産業大臣政務官の佐藤啓氏(左)、渋谷区長の長谷部健氏も参加した

 東急グループの商業施設である渋谷ヒカリエや、バスターミナルなどを含む東急不動産の複合施設である渋谷フクラス、シリコンバレーのアクセラレーター/ベンチャーキャピタル米Plug and PlayのシェアオフィスであるPlug and Play Shibuya、米WeWorkのコワーキングスペースであるWe Workアイスバーグ、渋谷区役所など渋谷駅周辺の施設がデモンストレーションの会場となった。各会場でデモンストレーションを行ったのは、スタートアップ10社で、東急もシェアオフィスのように使える通勤バスを発表した(表1)。

表1:NEW NORMAL LAB参加企業
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 タイムリープが提供する「RURA」は、複数個所をまたいだ遠隔接客を可能にするサービス。少数の接客担当者や営業担当者がオフィスや自宅から、複数店舗の窓口に設置したモニターやタブレット、サイネージなどを通して接客が行える。ロボットやバーチャルワーカー越しの接客も可能となっている。接客担当者は、担当する複数の窓口の状況を確認できる画面(写真2)により、顧客対応中の窓口、顧客が訪れた窓口などを確認できる。これまで顧客対応のために店舗数分の窓口担当者が必要だった企業が、本社スタッフ数名で対応できるようになる。

写真2:複数の窓口の状況が一目でわかるRURAの接客担当者向け画面

●Next:「プランター」を名付けた老舗企業の三代目が始めたIoTサービスとは?

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