第一コンピュータリソース(DCR)は2021年6月1日、AngularフレームワークによるWebアプリケーション画面をローコードで開発するツール「Verasym Application Generator for Angular」(VSAG for Angular)を発表した。同日販売を開始した。既存のシステム設計ツール「Verasym System Designer」(VSSD)と組み合わせて使う。VSSDで設計した画面定義からWeb画面の部品を自動生成する。価格(税別)は、VSAG for Angularが150万円、前提となるVSSDが開発用クライアント1台あたり15万円。保守費用は1年間でライセンス費用の15%。
第一コンピュータリソース(DCR)の「Verasym Application Generator for Angular」(VSAG for Angular)は、Webアプリケーション画面をローコードで開発するツールである。システム設計ツールのVSSDを用いて設計した画面定義を利用し、Web画面の部品を自動生成する(図1)。
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Web画面の部品は、Webブラウザで実行するフロントエンドプログラムとして、Angularのコンポーネント(TypeScript)とHTMLを生成する。Webサーバー側のバックエンドプログラム(Javaクラス)として、Spring Frameworkのコントローラと、通信で使うDTO(Data Transfer Object)クラスを生成。さらに、データベースの設計情報から、問い合わせ(Select)、更新(Insert、Update、Delete)のクラスを生成する。
Angular(アンギュラー)は、クライアント画面を1つのWebページで実現するSPA(Single Page Application)のためのJavaScriptフレームワーク(ソフトウェア開発部品)である。Angularのコードは、JavaScriptを拡張したTypeScriptで記述する。TypeScriptをコンパイルするとJavaScriptのコードが得られる。
画面定義の設定に使うVSSDは、要件定義、外部設計(基本設計)、内部設計(詳細設計)など、システム開発における設計工程をカバーする専用ツールである。業務フロー、画面設計、テーブル設計といったドキュメントの種類ごとに専用のインタフェースを用意しており、効率の高い設計が可能になるとしている。
価格(税別)は、VSAG for Angularが150万円、前提となるVSSDが開発用クライアント1台あたり15万円。保守費用は1年間でライセンス費用の15%となっている。