NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2021年6月7日、神奈川県鎌倉市において、テレワークスペースを提供する店舗と利用者をマッチングする実証実験を開始した。期間は2021年6月中旬~同年9月30日で、開始にあたり、鎌倉市との間で「コワーキングスペース・宿泊施設・カラオケ施設等を活用したテレワークの推進に係る実証実験に関する協定書」を締結した。
NTTコミュニケーションズは、テレワークスペースの店舗と利用者をマッチングする実証実験を鎌倉市で開始した(図1)。2021年6月中旬~同年9月30日の期間で実施する。
鎌倉市が目指す、「多くの歴史的遺産や豊かな自然環境のなかで働き、暮らす」というライフスタイルを、デジタル技術の活用によって支援する。鎌倉市および湘南・三浦半島地域の住民のワークスタイルの変革を支援する。
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NTTコミュニケーションズが提供する、ワークスペース検索・予約・決済サービス「Dropin」を活用する。テレワークスペースを利用したい事業者/個人と、提供側の店舗(コワーキングスペース、宿泊施設、カラオケ施設など)をDropinを使ってマッチングする。WebブラウザまたはiOS/Androidアプリから利用できる(画面1)。
これにより、テレワーク環境が整っていない事業者や個人でもテレワークが行える環境を整え、住民のテレワーク実施率を向上させる。同実証を通じて、住民のテレワーク実施率、実施時間、効率性、テレワークスペースに対するニーズなどを調査する。
実証にあたって、NTTコミュニケーションズは、テレワークスペース提供店舗と利用者を募集する。テレワークスペース提供店舗に対しては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染防止措置を依頼する。実験データの集計と実験結果の取りまとめも実施する。
鎌倉市は、住民に実証実験を報告し啓発を行う。テレワークの普及を目指す鎌倉市内の研究会などにも情報を発信する。また、同実証を進めるにあたって必要な行政上の手続きを実施する。
同実証の期間中、テレワークスペースを活用する機会を創出することを目的に、利用者に対する利用料の割引(半額)と、テレワークスペース提供店舗に対する決済手数料(利用料の20%)の無料化を実施する。これらは予算額に達した場合は早期終了になる場合がある。