[新製品・サービス]
DAL、データ変換/加工ツール「RACCOON 2.3」、SaaSをデータソースに利用可能に
2021年7月2日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
データ・アプリケーション(DAL)は2021年6月30日、異なるシステム間で業務データを連携させる処理をノンプログラミングで開発/実行できるツールの新版「RACCOON(ラクーン)バージョン2.3」の提供を開始した。新版では、
データ・アプリケーション(DAL)の「RACCOON」は、データ変換/加工ソフトウェアである。各種のデータソース(DBMS、CSV、Excelなど)から入力したデータを変換/加工して出力する。異なるシステム間でデータを受け渡す用途や、旧システムから新システムにデータを移行する用途に利用できる(関連記事:DAL、データ変換/加工ツール「RACCOON」新版、オフショア開発向けに英語モードを追加)。
データの変換/加工ルールを設計するデザイナー(エディタ)ツール「Developer Studio」と、データの変換/加工を実行する変換エンジン「Transfer Engine」で構成する。デザイナー画面で、データの接続先やデータ項目同士のマッピングなどをGUIで設計できる。変換エンジンは、データやフォーマットを高速に変換する。データ変換時にソート/マージ/JOIN/分割/結合などができる。
新版(バージョン2.3)では、「SaaS接続オプション」の適用により、データソースとしてSaaS(Webサービス)を利用できるようにした(図1)。SaaSのデータを任意のフォーマットに変換したり、任意のフォーマットのデータをSaaSに登録したりできる。SaaSとの接続やデータ入出力の設定はデザイナ画面のGUIから行える。SaaSのデータも、テーブル形式で操作できる。
データソースとして利用できるSaaSは、バージョン2.3時点では以下の6種類。DALは、接続可能なSaaSを順次拡充する予定である。
- Salesforce.com
- kintone
- Marketo
- NetSuite
- Sansan
- Google Sheets
価格(税別)は、「スタンダードエディション」が300万円。基本機能にオプションを組み合わせて必要な機能だけを購入できる「セレクトエディション」が100万円から。利用期間を定めたタームライセンスは、「スタンダードエディション」が月額12万5000円から(最低利用期間は3カ月)。サブスクリプションライセンスは月額4万円から。SaaS接続オプションは接続するSaaSごとに年額60万円からとなっている。