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NTTデータ、共有画面を隠してプライバシーを保護する営業・契約手続用のWeb会議システム「FG-TriView」

最初のユーザーとして三井住友海上あいおい生命保険が導入

2021年7月30日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTデータは2021年7月30日、保険販売などの営業活動を非対面で完結するためのWeb会議システム「FG-TriView(エフジートライビュー)」を発表した。2022年1月から提供する。契約手続きにおいて画面を共有した際、顧客のプライバシー情報(健康状態や既往歴など)を販売員に対して隠す機能を備える。最初のユーザーとして、三井住友海上あいおい生命保険が2022年1月に導入する。

 NTTデータの「FG-TriView」は、保険販売などの営業活動を非対面で完結するためのWeb会議システムである。画面共有中、顧客が健康状態や既往歴などの情報入力を営業担当者から隠すことのできるプライバシー保護機能を特徴としている(図1)。

図1:FG-TriViewのサービス提供イメージ(出典:NTTデータ)図1:FG-TriViewのサービス提供イメージ(出典:NTTデータ)
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 利用にあたり、特別なソフトウェアのインストールは不要で、営業担当者は現在利用している渉外営業用のWebシステムに変更を加える必要がない。顧客側の端末にも、特別なアプリなどのインストールが不要で、一般的なWebブラウザ(Google ChromeやMicrosoft Edgeなど)があれば利用できる。

 入力画面が見えないようにするプライバシー保護機能のオン/オフは営業担当者側で操作する。営業担当者は、適切なタイミングで同機能を使うことで、商談から契約まで一貫して非対面で行えるようになる(図2)。

図2:FG-TriViewの特徴(出典:NTTデータ)図2:FG-TriViewの特徴(出典:NTTデータ)
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 価格は要問い合わせで、同時接続数に応じた月額費用と初期費用がかかる。

 製品提供の背景として同社は、コロナ禍で企業の営業活動が非対面となる一方、営業の現場においてWeb会議システムの機能不足が課題になっている状況を挙げる。

 「特に、保険販売などの契約を伴う営業活動において従来のWeb会議システムは不向きである。画面共有で契約手続きを進めようとすると、顧客のプライバシー情報が保険販売員に見えてしまい、コンプライアンス上問題があるからである。こうした理由から、商談を非対面で行った場合でも、契約手続きは依然として対面で行うケースが多かった」(同社)

 こうした経緯から、非対面で営業活動や契約手続きができるWeb会議システムを開発した。2021年4月から同年6月まで、一部の保険会社が試験的に導入した。試験導入においてシステムの有効性を確認できたため、FG-TriViewの名称で製品化した。最初のユーザーとして、三井住友海上あいおい生命保険が2022年1月に正式導入する。

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