オープンテキストは2021年8月12日、SAPアプリケーション向けの文書管理機能「OpenText Extended ECM for SAP」をAPJ(アジア太平洋および日本)地域のパブリッククラウドで利用できるようにしたと発表した。Google Cloudを通じて提供する。機械の修理履歴から機械の関連文書を閲覧するなど、SAPアプリケーション画面から関連文書をすばやく参照できるようになる。カナダOpenTextが同年6月29日(現地時間)に発表した内容に基づいている。
オープンテキストの「OpenText Extended ECM for SAP」は、SAPアプリケーションの拡張機能として文書管理機能を付加するソフトウェアである。自社製品として販売しているほか、SAPがERPアプリケーションのオプション機能としてOEM製品「SAP Extended ECM」を販売している。
Extended ECM(xECM)は、ERPとECM(文書管理)を統合してERPの機能を拡張する概念である。データベースのような構造化データだけでなく、契約書などの非構造化データも一緒に管理可能ににする。これにより、業務に付随する文書を、業務にひも付けて管理できる。例えば、顧客に関連した契約書や請求書を素早く探し出せるようになる。
今回、OpenText Extended ECM for SAPの提供形態を広げ、APJ(アジア太平洋および日本)地域のパブリッククラウド上で提供を開始した。Google Cloudを通じて、Google Cloudが運営するAPJ地域のデータセンターを介して提供する。APJ地域のユーザーは、以前と比べてOpenText Extended ECM for SAPを利用しやすくなった。
APJ地域で提供を開始した拡張機能は、以下の4つである。
- OpenText Extended ECM for SAP Solutions Cloud Edition
- OpenText Extended ECM for SAP SuccessFactors
- OpenText Core Archive for SAP Solutions
- OpenText Extended ECM for Engineering