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ヨネックス、SAP S/4HANAで基幹システムを刷新、2021年1月に導入プロジェクトを開始

2021年8月13日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

スポーツ用品メーカーのヨネックス(本社:東京都文京区)が、基幹システムをSAP S/4HANAで刷新する。2022年8月の日本本社の稼働を目指し、2021年1月に構築プロジェクトを開始した。その後、海外拠点へと順次展開する計画である。SAPジャパンとSIベンダーのNTTデータ グローバルソリューションズが2021年8月6日に発表した。

 ヨネックスが基幹システムをSAP S/4HANAで刷新する。2022年8月の日本本社の稼働を目指し、2021年1月に構築プロジェクトを開始した。その後、海外拠点へと順次展開する計画である。NTTデータ グローバルソリューションズ(NTTデータGSL)のテンプレート「GBMT for use with SAP S/4HANA」を用いて構築する(関連記事中堅小売・商社・外食産業に特化したSAP S/4HANAクラウド―NTTデータGSLが提供)。

 ヨネックスの現行基幹システムは、10年以上にわたって国産パッケージソフトウェアをベースに、スクラッチ開発を重ねて運用してきた。これに対して、海外を含めてサプライチェーンの強化と業務の標準化・効率化などを実現するため、2020年初頭に次世代基幹システムの検討を開始。S/4HANAによる基幹システムの刷新を決定し、2021年1月に導入プロジェクトが始動した。

 ヨネックスでは、基幹システム刷新の目的を「顧客増大を実現するグローバル経営基盤の構築」と位置づける。成果達成の要素として、「グローバルサプライチェーンの可視化・最適化」「抜本的な業務改革」「スピーディーな課題分析のための経営情報基盤の強化」の3つを掲げている。

 新しい基幹システムの稼働基盤として、S/4HANAの継続的な進化・活用を見据えて、マネージドクラウドサービス「SAP HANA Enterprise Cloud」を採用した。また、リアルタイムな経営情報分析のため、データ分析サービス「SAP Analytics Cloud」を採用した。

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