NECソリューションイノベータは2021年8月19日、ペーパーレス会議システム「ConforMeeting」の機能を強化したと発表した。Active Directory(AD)およびAzure ADとの連携機能を追加し、ADベースのログイン認証を行えるようにしたほか、SSO(シングルサインオン)にも対応する。価格(税別)は、クラウド版がAzure AD連携機能を含んで月額3万円など。販売目標として、今後1年間でクラウド版/オンプレミス版合わせて30社を掲げている。
NECソリューションイノベータの「ConforMeeting」は、ペーパーレス会議システムである。音声やカメラ映像では伝えることが難しいプレゼンテーション文書などをPC画面で共有できる。Office文書(PowerPoint/Word/Excel)とPDF、テキストファイルの共有に対応する。「ConforMeeting/e オンプレミス版」と「ConforMeeting クラウド版」を用意する(関連記事:NECソリューションイノベータ、ペーパーレス会議システム「ConforMeeting SaaS版」をリリース)。
主催者が共有したいファイルと参加者を選んで、ペーパーレス会議を開催する。共有しているファイルに対して参加者が互いに書き込むスタイルで議論する。その際、資料の切り替えやページめくりの操作は参加者間で同期する。クラウドサービス版では、外部のWeb会議システムと連携し、ペーパーレス会議の開催時にWeb会議を同時に立ち上げる使い方ができる。
今回、Active Directory(AD)およびAzure ADとの連携機能を追加し、ADベースのログイン認証を行えるようにした。クラウド版ではAzure AD連携機能を標準で提供し、オンプレミス版ではAD連携機能をオプションとして提供する(図1)。
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AD/Azure ADとの連携によって、ペーパーレス会議のセキュリティレベルと利便性が向上する。多要素認証や不正アクセス検知などと合わせてログイン時の本人確認のセキュリティを高めている。ユーザーはAD/Azure ADのログイン情報でログインできるため、ID/パスワードを増やさずに済む。同社によると、今後、ConforMeetingと連携可能なSAML 2.0準拠のIDaaSを増やしていくという。
価格(税別)は、クラウド版が基本サービス(10 ID、ディスク容量1GB、Azure AD連携機能含む)で月額3万円、最低契約期間は6カ月。オンプレミス版が同時接続ライセンス(10 ID)で350万円、オプションのAD連携機能が50万円となっている。