アルプス システム インテグレーション(ALSI)は2021年8月24日、情報漏洩対策ソフトウェア製品群の新版「InterSafe ILP Ver.7.6」の販売を開始した。新版では、ファイル受け渡し時の手続きを簡素化した。例えば、個人情報を含むファイルを持ち込もうとしても、申請を自動で却下するようにした。一方で、ファイルを無害化して安全性を確保している場合は承認者の確認なしに自動で承認するようにした。
アルプス システム インテグレーション(ALSI)の「InterSafe ILP」は、情報漏洩対策ソフトウェア製品群である。クライアントPCからの情報漏洩を防止するための機能群を提供する(関連記事:ALSI、情報漏洩対策ソフト「InterSafe ILP」新版、DBファイルも暗号化可能に)。
用途に応じて、6つの製品をラインアップしている。さらに、2つのオプション製品を用意している。
- InterSafe DeviceControl(外部デバイスへのデータの持ち出しを制御するソフト)
- InterSafe WorkFlow(データの持ち出し/持ち込みの申請ワークフローソフト)
- InterSafe FileProtection(ファイル自動暗号化ソフト)
- InterSafe SecureDevice Ultimate(セキュリティ機能付きUSBメモリー作成ソフト)
- InterSafe FileTransporter(ネットワーク分離環境向けのファイル転送ソフト)
- InterSafe SecureSwitch(簡易インターネット分離ソフト)
- InterSafe PIS(個人情報検出オプション)
- InterSafe FileSanitizer Powered by OPSWAT(ファイル無害化オプション)
今回のバージョンアップでは、ネットワークをまたいで安全にファイルを受け渡す用途において、申請承認の手続きを簡素化した。
まず、ファイル転送や外部デバイスによるファイルの持ち出しを申請する際に、ファイルに個人情報やマイナンバー情報が含まれていないかを自動でチェックできるようにした(図1)。含まれていない場合は、自動で承認が下りる。含まれていた場合は、申請を自動で却下したり、承認者によるチェックを実施したりできる。
図1:ファイル持ち出し申請時に個人情報を自動でチェックできるようにした(出典:アルプス システム インテグレーション)拡大画像表示
ファイル転送や外部デバイスによるファイルの持ち出しを申請する際に、ファイルが無害化されているかどうかを自動でチェックできるようにした(図2)。ファイルを無害化して安全性が担保されている場合は、承認者の確認なしに自動で承認が下りる。承認プロセスを簡略化し、スピーディに申請処理を進められる。
図2:ファイル持ち込み申請時にファイル無害化の有無を調べられるようにした(出典:アルプス システム インテグレーション)拡大画像表示
また、インターネット分離ソフトのSecureSwitchとファイル転送ソフトのInterSafe FileTransporterを連携できるようにした。これにより、インターネットからダウンロードしたファイルを組織内ネットワークに受け渡せるようになった。受け渡しの際はファイルを無害化することでマルウェア感染を防止できる。
なお、SecureSwitchは、インターネット接続用のデスクトップと組織内ネットワーク接続用のデスクトップを1台のPCに同居させ、これらを切り替えて運用できるソフトである。1台のPCで簡易的にインターネット分離環境を構築できる。
バージョンアップを行った背景として同社は、セキュリティ対策としてインターネット分離やファイルの無害化が行われている一方、ネットワークをまたがったファイルの受け渡し時のセキュリティチェックの負荷が大きい点を挙げる。「持ち出しファイルの個人情報の有無や、持ち込むファイルの無害化の有無などを管理者が確認・承認する必要があり、このプロセスが大きな負担となっていた」(同社)
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