[新製品・サービス]

カメラ映像から人の動きや密集度を判別─大塚商会の「オールインワンAI画像解析パッケージ」

システム一式と導入・運用支援サービスをセットで提供

2021年9月3日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

大塚商会は2021年9月1日、「オールインワンAI画像解析パッケージ」の提供を開始した。カメラ映像から人の動きや密集度などを判別するシステム一式を、運用支援サービスを含めて提供する。価格は個別見積もりで、カメラ4台規模の参考構成で400万円(税別)から。販売目標として2022年末までに50社を掲げる。

 大塚商会の「オールインワンAI画像解析パッケージ」は、カメラ映像から人の動きや密集度などを判別するシステム一式を、運用支援サービスを含めて提供するサービスである(図1)。ネットワークカメラ、画像解析端末、Webサーバー、ソフトウェア(AI分析機能)、設置・設定サービス、運用支援サービスをセットにして提供する。

図1:「オールインワンAI画像解析パッケージ」の概要(出典:大塚商会)図1:「オールインワンAI画像解析パッケージ」の概要(出典:大塚商会)
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 大塚商会は、既存製品の問題点として次を挙げている。「従来、カメラの画像データをAIで判別・解析する製品・サービスは、いくつかの製品やサービスを組み合わせる必要があった。管理・運用が別々になり、導入後のサポート窓口も複数になり、運用負荷が高くなっていた。また、企業の独自機能を搭載することが難しく、導入決定に至らないケースもあった」

 今回、提供開始したオールインワンAI画像解析パッケージでは、必要な画像解析機能を個別に選択して組み合わせることのできるパッケージソフトウェア(管理アプリケーション)を独自に開発し、必要なハードウェアと導入後のサポートを含めて提供する。オンプレミス型なので、ユーザーの環境に合わせて構築できるとしている。

 カメラ映像から人の動きや密集度などを判別する検知機能として、「入退カウント」「特定エリア検知」「侵入接近検知」「滞留検知(ヒートマップ)」などの機能を提供する。これらの機能と複数のカメラを単一のシステムで管理しながら各種の可視化・分析が行える。

 利用シーンの例を挙げている。店舗では、顧客の動線や滞在時間から売れ筋商品の拡充や店舗レイアウトの改善に役立てられる。工場・施設では、従業員や利用者の行動を監視することで、事故防止や感染リスク抑制に活用できる。また、目視の判断をAIで自動化することで、ビジネス上のヒントや気づきを得るのにも活用できる。

 ユーザーの要望に合わせた個別のカスタマイズも請け負う。また、導入後の運用支援サービスとして、問い合わせ対応や障害の切り分け対応も提供する。今後は、転倒などの「特定行動検知」や、年齢・性別などの「属性分析検知」などの機能を拡張する予定である。

 価格は個別見積もり。参考構成(ネットワークカメラ4台、画像解析端末2台、Webサーバー1台、ソフトウェア(AI分析機能)2モデル、設置・設定サービス、運用支援サービス)で400万円(税別)から。

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