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ロイヤルホスト、天丼てんやなど350店舗の紙帳票を電子化─ロイヤルフードサービス

2021年9月24日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

大手外食チェーンのロイヤルフードサービス(本社:東京都世田谷区)は、全国の直営店約350店舗において、衛生管理などの帳票を電子化する業務改善を図った。衛生管理などの帳票を電子化し、ファイリング作業を省力化している。現場改善システム「カミナシ」を提供したカミナシが2021年9月24日に発表した。

 ロイヤルフードサービス(本社:東京都世田谷区)は、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」や天丼・天ぷら専門店「てんや」など約500店舗を全国展開している大手外食チェーン。2020年6月からは、品質管理やHACCPなどの衛生管理に用いる紙の帳票の削減を図るため、全国店舗に現場改善システム「カミナシ」を導入している。現在までに、てんやの直営全店約120店舗、ロイヤルホストの直営全店約220店舗、他の直営約20店舗を合わせた約350店舗での導入を完了した(写真1)。

写真1:ロイヤルホスト桜新町店での活用シーン(出典:カミナシ)写真1:ロイヤルホスト桜新町店での活用シーン(出典:カミナシ)
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 カミナシは、作業チェックなどの現場の業務フローをノーコードで電子化する現場改善システムである。手書き情報のデータ化、集計、報告など、これまで紙やExcelで行っていた作業をノーコードでアプリ化する。これにより、現場での正しい作業を徹底し、チェックデータをリアルタイムに一元管理する。製造、飲食、小売、物流など、業界を問わずに現場の業務改善や品質を向上させられる。利用料金(税別)は、月額6万円(10アカウント)から。

 ロイヤルフードサービスによると、ロイヤルホストやてんやなどの店舗ではこれまで、衛生管理などHACCPに関する記録は紙で運用していた。常時10枚程度の紙の帳票を店舗内に備え付けており、定期的な差し替えやファイリングも実施していた。これらの作業に、1日あたり30~40分の時間をかけることもあったという。

 これらの運用をカミナシの導入で刷新、1店舗あたり月間約40枚の紙帳票の削減を図り、ファイリングなどの手作業を減らした。また、紙の帳票の削減によって、キッチン内にボールペンやバインダーを持ち込む必要がなくなったこと、同じ帳票を使い続ける必要がなくなったことで、店舗内の衛生レベルの向上にもつながった。

 ロイヤルフードサービスにおけるカミナシの導入を、プログラミングの知識を持たないデジタル変革推進担当者が対応した。店舗に合わせてノーコードで業務アプリケーションを作成している。各エリアマネジャーや店長への導入支援も含めて、システム部門に頼ることなく導入を進めることができたという。今後は、外食事業以外の事業への展開のほか、活用範囲を店舗の監査業務など品質管理以外にも広げる予定である。

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