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西京銀行、次期勘定系システムに「BankVision」を採用、メインフレームからAzureに転換

2021年9月24日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

西京銀行(本店:山口県周南市)は、次期勘定系システムとして日本ユニシスの「BankVision」の採用を決定した。メインフレームをベースとした現在の共同利用型システムから、パブリッククラウド上のオープン勘定系システム「BankVision on Azure」を用いた自営型の開発へと転換を図る。BankVisionは地方銀行を中心に10行が利用しているオープン勘定系システムであり、第二地方銀行でBankVisionを採用するのは西京銀行が初めて。日本ユニシスが2021年9月24日に発表した。

 西京銀行(本店:山口県周南市)は、次期勘定系システムとして「BankVision」(日本ユニシスが提供)の採用を決定した。メインフレームをベースとした現在の共同利用型システムから、パブリッククラウド上のオープン勘定系システム「BankVision on Azure」を用いた自営型の開発へと転換を図る。BankVisionは地方銀行を中心に10行が利用しているオープン勘定系システムであり、第二地方銀行でBankVisionを採用するのは西京銀行が初めて。

 BankVisionは、オープン系の勘定系システムパッケージソフトウェアで、2007年から提供している。Windows Server上で動作し、データベース管理システムはMicrosoft SQL Server。SOA(Service Oriented Architecture)をベースにサービス単位でコンポーネント化することで、変化に追従できる高い柔軟性を特徴としてアピールしている。Web APIを備えており、勘定系データと連携する外部アプリケーションの構築を容易にしている。

 BankVisionは、2007年の提供開始以降、他ベンダーの勘定系システムからの更改を含めて10金融機関が利用している。

  1. 2007年5月稼働 百五銀行(本店:三重県津市)
  2. 2010年1月稼働 筑邦銀行(本店:福岡県久留米市)
  3. 2010年5月稼働 紀陽銀行(本店:和歌山県和歌山市)
  4. 2010年5月稼働 佐賀銀行(本店:佐賀県佐賀市)
  5. 2011年1月稼働 山梨中央銀行(本店:山梨県甲府市)
  6. 2011年5月稼働 鹿児島銀行(本店:鹿児島県鹿児島市)
  7. 2014年1月稼働 スルガ銀行(本店:静岡県沼津市)
  8. 2015年1月稼働 北國銀行(本店:石川県金沢市)
  9. 2017年5月稼働 大垣共立銀行(本店:岐阜県大垣市)
  10. 2020年9月稼働 農林中央金庫(本店:東京都千代田区)

 西京銀行は、BankVisionの導入と合わせて、次世代営業店システム「BANK_FIT-NE」(日本ユニシスが提供)、およびオープンAPI公開基盤「Resonatex」(日本ユニシスが提供)の採用も決定している。営業店における顧客の手続きの負荷を軽減するほか、銀行の事務を削減する。各種サービスとの接続も実現する。

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