ハンモックは2021年11月26日、クライアント管理ソフトウェア群「AssetView」の新版(Ver.13.1)を発表した。同年12月中旬から提供する。新版では、VPN接続を強制する機能や、Microsoft Defender定義ファイルの更新状況を確認する機能など、セキュリティ面を強化した。
ハンモックの「AssetView」は、必要な機能だけを個別に購入できる統合クライアント管理ソフトウェア製品群である。クライアント管理の基本機能であるインベントリ管理(IT資産管理)とソフトウェア配布に加えて、各種のセキュリティ機能(デバイス制御、操作ログ管理、ウイルス対策など)をカバーする。個々の機能群を個別製品として用意しており、必要な機能だけを選んで購入できる(関連記事:ハンモック、クライアント管理ソフト「AssetView」をクラウド化)。
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新版(Ver.13.1)では、PC更新管理ソフトウェア「AssetView P」を強化した(図1)Windows標準のウイルス対策ソフトウェアであるMicrosoft Defenderに関して、定義ファイルの更新、自動配信、配信状況を確認する機能を実装した。Microsoft Defenderの課題である、集中管理ができない点を克服する。これにより、エンドポイントのウイルス対策にMicrosoft Defenderを利用しているユーザー企業においても、中央集権型のセキュリティ対策が可能になる。
新版では、VPNへの不正接続を多要素認証によって防止するソフトウェア「AssetView VPN セキュア」において、VPN接続を強制する機能を追加した(関連記事:ハンモック、VPNへの不正接続を多要素認証で防ぐ「AssetView VPNセキュア」を2021年5月出荷)。VPN接続を強制した上で、接続状況のログや通信量をチェックできる。
また、PC操作ログ管理ソフトウェア「AssetView M」とメール監視・分析ソフトウェア「AssetView Mail」において、Microsoft365で実行するファイル操作のログ取得範囲を広げた。Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookに加えて、Onedrive、SharePoint、Exchange Onlineのログを取得できるようにした。さらに、ソフトウェア版とWebブラウザ版の両方でファイル操作ログを取得できるようにした。