東欧ウクライナのSI/ITコンサルティング会社であるELEKSは、日本法人のELEKS Japan(東京都渋谷区)を2021年9月に設立した。国内でシステム開発に携わる大日本印刷、野村総合研究所がそれぞれ18%出資している。ELEKS Japanは開発組織を持たず、マーケティングとセールスに特化してシステム開発事業を展開し、今後3年間で10億円の売上を目指す。大日本印刷はELEKSの強みを生かした「DX推進支援サービス」を同年12月から提供開始する。
東欧ウクライナのSI/ITコンサルティング会社であるELEKSは、日本法人のELEKS Japan(東京都渋谷区)を設立した。国内でシステム開発に携わる大日本印刷(DNP)、野村総合研究所(NRI)がそれぞれ18%出資している。
ELEKS Japanは、DNP、NRIとの協業により、国内企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進、ビジネスプロセス変革、システム開発などを支援していく。ELEKS Japanは開発組織を持たず、マーケティングとセールスに特化してシステム開発事業を展開し、今後3年間で10億円の売上を目指す。
ELEKSはグローバルSIerとして、AI、IoT、データサイエンスなどを扱う専門性の高い約1800人の技術者を擁し、米国や欧州のグローバル市場で、金融、公共インフラ、製造・小売、エンターテインメント関連などの各領域で650以上のプロジェクトに関わってきた。同社のSI/コンサルティングの特徴は、システム構築の上流から下流まで、コンサルティングから設計・実装、運用までをトータルでカバーしている点にある(図1)。
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協業の端緒として、DNPは2021年12月から、ELEKSの強みを生かした「DX推進支援サービス」を提供する。販売目標は3年間で5億円である。同サービスでは、グローバルなリサーチに基づいたサービス/プロダクトデザイン、先端技術/開発手法を用いたシステム開発メニューを提供するとしている。
サービスの提供にあたっては、ELEKSのチーム(ビジネスのニーズ分析、ユーザー体験のデザイン、システムアーキテクチャの専門家で構成)と、顧客体験価値の向上に携わるDNPの企画・開発チームが連携する。事業のあり方やプロセス変革についての構想や各種課題の発掘、プロダクトの提供までを一貫して支援する。