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NECソリューションイノベータ、RPA運用時の障害を監視・予防する「RPA運用ロボットサービス」

2021年12月22日(水)IT Leaders編集部

NECソリューションイノベータは2021年12月21日、「NEC RPA運用ロボットサービス」を発表した。RPA運用の安定化・効率化・定着化を支援する。価格(税別)は、ソフトウェアロボット1個あたり3万円から(初期費用が別途必要)。障害監視運用ロボットのうち「稼働ロボット監視」「異常停止ロボット監視」「ロングランロボット監視」をセットにした「お手軽パック」は6万9000円。販売目標として今後1年間で100社を掲げる。

 NECソリューションイノベータの「NEC RPA運用ロボットサービス」は、RPAツール運用時の監視やエラー検知などのルーティン業務を実行する運用ロボットによって、RPAの運用を支援するサービスである(図1)。まず、早期に異常検知を支援する「障害監視運用ロボット」と、日々のメンテナンスを支援する「障害予防運用ロボット」を提供する。2022年度には、RPAの稼働状況を可視化する「見える化運用ロボット」を提供する。

図1:「障害監視運用ロボット」のメール配信イメージ(出典:NECソリューションイノベータ)図1:「障害監視運用ロボット」のメール配信イメージ(出典:NECソリューションイノベータ)
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 NECソリューションイノベータはこれまで、NECグループにおいて1000個以上のRPAを導入してきた。これらのRPAロボットを対象に、様々な運用ロボットを適用することで、RPA運用の安定化を図ってきた。運用ロボット導入前と比べて、RPA運用への対応工数を約3割削減した。今回、この実績を活かし、企業におけるRPA運用の安定化・効率化・定着化を支援する「NEC RPA運用ロボットサービス」を開始した。

 障害監視運用ロボットは、異常発生時の対応を支援する。RPA運用時のエラーや長時間稼働などの異常を早期に検知し、各RPAを運用する担当者名や付随情報を記載したメールを運用担当者あてに送信する。これにより運用担当者は、RPAの異常状況を迅速に把握し、早期リカバリーを行える。

 障害予防運用ロボットは、日々のメンテナンスを支援する。RPA稼働端末の負荷を軽減するため、定期的に自動再起動と自動ログインを実施する。運用担当者に業務負荷をかけずに、RPAが安定稼働しやすい環境を整える。また、一定期間経過したログ情報を、出力先のデータベースから自動で削除し、データベース容量不足による障害を防ぐ。

 見える化運用ロボット(2022年度提供予定)は、RPAの稼働状況を可視化する。RPAの稼働時間やRPA稼働端末の利用頻度などを測定し、結果をグラフで出力する。RPAの稼働が混雑する時間帯やRPA稼働端末の利用状況を把握できるようになるので、稼働スケジュールの見直しや稼働端末の適正な配置台数の計画に繋げられる。

 同社は、「ロボットが増加していくにつれて稼働状況を把握することが難しい」「エラー発生から検知・リカバリまでに時間がかかる」といったRPA運用時の課題を挙げる。「これらの課題に直面し、RPAを安定して運用できず、社内でのRPA定着・利用拡大に至らなかった企業も多い」(同社)。

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