TISは2022年1月7日、SIサービス「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」を発表した。企業が現在使っているOracle Databaseをクラウドデータベース「Oracle Exadata Cloud Service」へと移行する。コンサルティングから運用までワンストップで支援する。
TISの「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」は、企業がオンプレミスで稼働させているOracle Databaseを、クラウドデータベース「Oracle Exadata Cloud Service」へと移行するSIサービスである。コンサルティングから運用までワンストップで支援する。オンプレミスで運用しているExadataのBCP対策/DR対策としても利用可能である。
同サービスの構成は図1の通り。移行のフェーズに合わせて、「コンサルティングサービス」「導入・移行サービス」「統合運用管理サービス」の3サービスで構成する。
コンサルティングサービスは、アセスメントとPoC(概念検証)で構成する。アセスメントは、4つの工程でExadata Cloud Serviceの導入移行の計画を策定する。Fit&Gapでは、独自のExadata Cloud Service導入ガイドラインを活用しながら、制約への対処や各種方式、運用ポリシーなどをユーザーに合わせて整理する。
- Exadata Cloud Service導入Fit&Gap
- 移行方針/ロードマップ策定
- Tobeシステム構成定義
- コスト試算/効果算定
PoCは、移行、性能、運用の3つの観点で、クラウドに移行できるかどうかを検証する。Oracle DatabaseのバージョンアップがSQLに及ぼす影響を実機で確認したり、他クラウドサービスやオンプレミスとのネットワーク性能を実機で検証したりする。価格(税別、以下同)は、アセスメントサービスが400万円から(期間は2~3カ月)。PoCが300万円から(2カ月から)。いずれも、システム規模やデータベース数によって変動する。
導入・移行サービスは、Exadata Cloud Serviceの導入・設定からOracle Databaseへの移行・システム切り替えまでを支援する。TISの「Exadata Cloud Service導入・移行アセットテンプレート」を使って導入・移行やバージョンアップを実施する。要件に応じて、高可用性(HA)構成やDR(災害復旧)への対応、停止時間を極小化した移行などを支援する。価格は、個別見積もり。
統合運用管理サービスは、Exadata Cloud ServiceおよびOracle Cloudの運用保守を総合的に支援する。以下の「統合監視サービス」と「運用保守サービス」の2つのメニューで構成する。ユーザー自身で運用する場合は、手順書の提供やナレッジ移転によって担当者に引き継ぐ。統合運用管理サービスの価格は、統合監視サービスが月額19万円から。運用保守サービスは個別見積もり。
統合監視サービス:
- DBaaS監視 -Exadata Cloud Service監視
- IaaS/サーバー監視
- OCI利用料監視
運用保守サービス:
- 24/365 オペレーターサービス
- 保守サービス(QA 対応、障害復旧支援、DB診断、DB/クラウド技術トレーニング、月次稼働報告・改善提案など)
- OCI/Oracle製品販売・保守サポート