[新製品・サービス]
ログ分析ツール新版「Logstorage for AWS Ver.3.0」、Amazon S3に記録した任意のログを収集可能に
2022年1月19日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
インフォサイエンスは2022年1月19日、AWS向けログ分析ソフトウェア「Logstorage for AWS」の新版「同 Ver.3.0」を発表した。同年1月14日にリリースした。新版では、AWSの各サービスが出力するログだけでなく、Amazon S3ストレージ上にある任意のログを取り込めるようにした。これにより例えば、オンプレミス環境のログをAmazon S3に出力している場合でもLogstorage for AWSでログを収集・管理できるようになった。
Logstorageは、情報システムの稼働ログを収集して分析するための、汎用のログ分析ソフトウェアである(関連記事:インフォサイエンス、ログ管理ソフト新版「Logstorage 8」、人事データなど外部マスターとログをひも付け可能に)。代表的なOSやアプリケーションのログに加え、テキスト形式であれば任意のログを扱える。ログは、Syslog、専用エージェント、FTP、共有フォルダなどを介して収集する。
Logstorage for AWSは、AWS上のログ管理に特化したエディション(図1)。AWS上で利用可能なログ管理サービス(AWS CloudTrail、AWS Config、Amazon CloudWatch Logsなど)が記録する各種のログデータを統合的に管理する。管理者は、ログデータに対して、AWS上のアクティビティを横断的に検索可能である。例えば、「EC2インスタンスの起動、停止、削除」、「Network ACL/Security Groupの変更」、「IAMロールの変更」、「Management Consoleへのアクセス履歴」などを調べられる。
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今回の新版(Ver.3.0)では、オブジェクトストレージであるAmazon S3に出力したログファイルを収集する機能を追加した。これにより、オンプレミス環境のサーバーログや、AWSの各サービスのログをAmazon S3に出力している場合でも、Logstorage for AWSでログを収集・管理できるようになった。
なお、AWSのサービスが出力するJSON形式のログは、そのままでは理解が困難である。これに対してLogstorage for AWSは、JSON形式のログを解析し、人間が理解できる形式に変換する。また、AWS Configのログデータを用いてAWSリソースの構成を可視化する機能も持っている。リソースを適正に利用しているか、セキュリティ上の問題がないかを、視覚的に分析できる。