丸紅ネットワークソリューションズは2022年2月1日、クラウドストレージサービス「M-Drive」を提供開始した。ローカルドライブやファイルサーバーと同等の操作性、可用性とセキュリティ機能群、小規模からのスモールスタート、といった特徴がある。操作性については、Webブラウザ画面だけでなく、Windows標準のエクスプローラでアクセス可能である。価格(税込み)は、最安価プラン「スタート」(5ユーザー、100GB)で月額3300円。
丸紅ネットワークソリューションズの「M-Drive」は、クラウドストレージサービスである。ローカルドライブやファイルサーバーのような使い勝手を備える。まず、WebブラウザからHTTPSでアクセス可能なWeb画面を用意している。Web画面上で、ファイルの作成や移動、参照フォルダの変更など、ファイルサーバーと同等の操作が可能である(画面1)。
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さらに、Windows標準のエクスプローラを使って、ローカルドライブと同等の使い勝手でクラウドストレージを利用できる。専用ソフトウェア「ストレージサービス Drive」をWindowsにインストールすると、クラウドストレージをWindowsのドライブ(ドライブレターは標準でZ)に割り当てる仕組みである。この状態でエクスプローラからZドライブを開けば、ローカルドライブと同様に使える。
ストレージサービス Driveを用いてクラウドストレージをZドライブ化した場合、ローカルにキャッシュしたファイルをオフラインでアクセス可能である。ファイル同期ソフトウェアと同様に、再度オンラインになった際に変更点を同期する仕組みである。ローカルにキャッシュしたファイルは、キャッシュからの情報漏洩を防ぐため、自動で暗号化する。
ファイルのバージョン管理機能も備える。クラウドストレージ上のファイルにアクセスするURLを発行する機能も持つ。これにより、社外とのファイル共有ができる。
クラウドで保管するデータのすべては、自動で暗号化(AES256)する。ウイルススキャンも自動で実行する。SMSによる2段階認証や、Microsoft Authenticator、Google Authenticatorなどの2段階認証が使える。回線の認証も可能(NTT東西の「フレッツ光」など一部の回線サービス)。利用者および管理者が行った操作のすべては、ログとして記録し、2年間保存する。ログを集計・分析・レポートする機能も標準で搭載する。
耐久性として99.999999999%(イレブンナイン)をうたう。データセンターは国内で、地理的に離れた複数のデータセンターで同時に複製して保管する。バージョン管理機能を備え、過去7 日分の履歴ファイルを自動で保存する。必要に応じて前の世代に戻せる。
プランと価格(10%消費税込み)は、表1の通りである。
プラン名 | スタート | スタンダード | アドバンスト | プロフェッショナル |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 3300円 | 1万2650円 | 3万3000円 | 5万2800円 |
ID数(ユーザー数) | 5ID | 10ID | 30ID | 50ID |
容量 | 100GB | 1TB | 3TB | 5TB |
追加オプションは、表2の通りである。
オプション名 | ID追加オプション | 容量追加オプション |
---|---|---|
月額料金 | 3960円 | 6600円 |
ID数(ユーザー数) | 10ID | - |
容量 | - | 1TB |