三井住友建設鉄構エンジニアリング(SMCSE、本社:千葉県千葉市)は2021年11月、千葉県市原市に位置する千葉工場に、1台で約500メートルの距離をカバーできる無線LANアクセスポイントを導入した。300メートル級の工場建屋内を2台のアクセスポイントで、工場横の屋外組立てヤード(1万7500平米)を2台のアクセスポイントでそれぞれカバーする。4台という少ない台数のアクセスポイントでカバーすることで、無線LAN環境の構築費用を低く抑えた。アクセスポイント「DX Wi-Fi」を提供したNTTデータ関西が2022年2月24日に発表した。
三井住友建設鉄構エンジニアリング(SMCSE)は2021年11月、千葉県市原市に位置する千葉工場に、1台で約500メートルの距離をカバーできる無線LANアクセスポイントを導入した(図1)。300メートル級の大規模工場建屋内を2台のアクセスポイントで、工場横の屋外組立てヤード(1万7500平米)を2台のアクセスポイントでそれぞれカバーする。4台という少ない台数のアクセスポイントでカバーすることで、無線LAN環境の構築費用を低く抑えた。
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アクセスポイントとして「DX Wi-Fi」(NTTデータ関西が提供)を採用した。最大の特徴は、伝送距離とカバー範囲をアンテナ技術によって最大500メートルまで伸ばしたことである。これに対して一般的な無線LANの伝送距離は約50メートル程度だとしている。DX Wi-Fiは、通信範囲の広さを生かして、建設現場、製造工場、商業施設・店舗、ワーケーションスペース、海水浴場やキャンプ場など、各種シーンで活用されているという。
千葉工場では、今回のネットワーク環境の整備により、遠隔臨場検査が可能になった。さらに、タブレットやIoTを活用して、事務所と工場現場の間で情報を共有できるようになり、業務が効率化した。今後は、大分県大分市に位置する大分工場にもDX Wi-Fiを展開する。さらに、構築した無線LAN環境を生かして、ペーパーレス化を図るなど、業務を効率化・高度化していく。