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高速とシグマアイ、物流倉庫内の作業を量子アニーリングで効率化する実証実験、作業の動線を短縮

2022年5月10日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

食品軽包装資材の専門商社である高速(本社:宮城県仙台市)は2022年5月9日、同社の物流倉庫内作業を量子アニーリングで効率化する実証実験に同年4月から取り組んでいると発表した。入庫、ピッキング、出庫などの一連の作業を効率的に実施可能な商品の配置方法を、組合せ最適化問題を高速に解く量子アニーリングによって導く。実証実験は、東北大学発スタートアップのシグマアイ(東京都港区)と共同で実施している。

 食品軽包装資材の専門商社である高速(宮城県仙台市)は、同社の物流倉庫内作業を量子アニーリングで効率化する実証実験に2022年4月から取り組んでいる(図1)。入庫、ピッキング、出庫などの一連の作業を効率的に実施可能な商品の配置方法を、組み合わせ最適化問題を高速に解く量子アニーリングによって導く。

図1:高速は、物流倉庫内作業を量子アニーリングで効率化する実証実験に取り組んでいる(出典:高速、シグマアイ)図1:高速は、物流倉庫内作業を量子アニーリングで効率化する実証実験に取り組んでいる(出典:高速、シグマアイ)

 物流倉庫では、多種多様かつ大量の商品の入出庫が日々行われている。作業の動線を短縮することが業務負荷の軽減や作業時間の縮減につながる一方で、作業の動線を短縮するための商品の配置方法が分からないという課題がある。

 商品を最適な配置で保管するためには、商品の大きさ、重さ、保管場所のスペース、倉庫内の設備位置、入出庫の頻度、同時に発生する作業、などの複数の要因を総合的に考慮しなければならない。

 この課題に対して高速は、東北大学発スタートアップのシグマアイと共同で、量子アニーリングを使った実証実験を開始した。なお、シグマアイは凸版印刷との間でも物流業務を効率化する実証実験に取り組んでいる(関連記事凸版印刷とシグマアイ、量子アニーリングで物流業務を効率化する実証実験)。

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