SCSKは2020年5月26日、SIサービス「クラウド・データベース・マイグレーション・サービス」を提供開始した。同社のデータ移行に関するノウハウやプロセスを体系化・標準化した。移行先として適したデータベースの提案から移行、保守運用までトータルに支援する。価格はアセスメントが無料、PoCや移行支援、保守などは個別見積もり。販売目標として2022年までに100社を掲げる。
SCSKの「クラウド・データベース・マイグレーション・サービス」は、オンプレミス環境で動作しているデータベースをクラウド上のデータベースに移行するSIサービスである。同社のデータ移行に関するノウハウやプロセスを体系化・標準化した。移行先として適したデータベースの提案から移行、保守運用までトータルに支援する(図1)。
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データベース移行の4つのステップ(企画、計画、開発、運用)を定め、ステップごとにサービスを提供する。
企画段階では、無料のアセスメントサービスを提供する。クラウド環境への移行を検討中のユーザーに対し、単純移行(リフト&シフト)の選択も含めて、適したシステム構成を提案する。データベース移行に関わるコスト評価を無料で実施する。
計画段階では、PoC(概念実証)サービスを提供する。大規模システムの移行については、移行時のリスクを軽減するため、小規模な移行を実際に実施することによって移行の実現性を確認する。
開発段階では、データベース移行サービスを提供する。クラウドへのデータベース移行に関して技術を提供し、支援する。単純なリフトから、クラウドネイティブの仕組みを組み込んだ仕組みへのシフト、商用データベースからオープンソースへの移行など、あらゆるケースに対応する。
異機種データベース間での移行については、SCSKが独自に開発したデータベース移行ツールや手法を提供する。また、Amazon Web Services(AWS)を使う場合、Amazon EC2上にデータベースサーバーを構築するケースだけでなく、Amazon RDS、Amazon Redshift、Amazon Auroraなど、あらかじめ用意しているデータベースを選択することも可能である。
運用段階では、保守サービスを提供する。Oracle DatabaseとMySQLに関する、本番障害の対応から製品の仕様確認、質問などの技術的な相談に対して、SCSKのエンジニアが24時間365日体制で日本語でサポートサービスを提供する。定期レポート、監視、リモート運用サービスなど、ユーザーの要望に合わせた個別の保守サービスも提供可能である。
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