化粧品・健康食品メーカーのファンケル(本社:神奈川県横浜市)は2021年9月、店頭やオンラインなど各販売チャネルから収集した購買データや行動情報を統合するデータウェアハウス(DWH)をクラウドに移行した。オンプレミスで動作していた「Oracle Exadata」を、Oracle Cloud上の「Oracle Exadata Database Service」に移行した。BIツールを利用するユーザーの体感処理速度が向上したほか、夜間バッチ処理時間が約2時間短くなり、営業開始時間までに終了しない問題を解消している。
化粧品・健康食品メーカーのファンケルは2021年9月、店頭やオンラインなど各販売チャネルから収集した購買データや行動情報を統合するデータウェアハウス(DWH)をオンプレミスからクラウドに移行した。
具体的には、オンプレミスで稼働していた「Oracle Exadata」を、Oracle Cloud上の「Oracle Exadata Database Service」(図1)に移行。同様にオンプレミス稼働の「Oracle Business Intelligence」を、Oracle Cloud上の「Oracle Analytics Server」に移行した。
図1:Oracle Exadata Database Serviceの全体イメージ(出典:日本オラクル)拡大画像表示
これにより、BIツールを利用するエンドユーザーの体感処理速度が向上した。運用面でも、夜間バッチの処理時間が約2時間短くなり、営業開始時間までに終了しないという問題を解消した。移行にともなうシステム停止時間は、実質1日未満だったという。
ファンケルは以前からDWHを運用し、店頭販売やオンライン販売など各チャネルを通じて取得した顧客データや販売データなど、600テーブル/8TBを超えるデータを蓄積していた。DWHはCRMやマーケティング自動化(MA)ツールと連携させて、従業員や販売店店長など約350人が日々利用していた。
ファンケルによると、DWHの刷新では、顧客を深く理解して同社のファンになってもらうエンゲージメントを重視したという。購買情報だけでなく、購買に至るまでの行動情報を取得するようにした。同社からのアプローチに対する顧客の反応や、どのような情報を提供した顧客がロイヤルカスタマーになったのかなど、顧客を理解するためのデータを収集して分析できるシステムを目指したという。
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