米マイクロソフトは2022年6月16日(米国現地時間)、営業支援アプリケーション「Microsoft Viva Sales」を発表した。Microsoft 365やMicrosoft Teamsの顧客エンゲージメントに関するデータを基に、顧客ごとにパーソナライズされたレコメンデーションやインサイトなどを統合して営業担当者に提供する。同社の従業員エクスペリエンスプラットフォーム「Microsoft Viva」に基づく「営業担当者に特化したロールベースのアプリケーション」としている。
米マイクロソフトが発表した「Microsoft Viva Sales」は、同社が2021年より提供する従業員エクスペリエンスプラットフォーム「Microsoft Viva」に基づく営業支援アプリケーションである。営業担当者と顧客とのコミュニケーションや蓄積されたナレッジなどを統合し、顧客ごとにパーソナライズされた提案を行えるようにする。
Viva Salesを導入すると、Microsoft 365とTeamsから顧客エンゲージメントに関するデータを取得し、顧客ごとにパーソナライズされたレコメンデーションやインサイトなどを統合し、より効果的な提案のための情報として営業担当者に提供する。主な機能として次を挙げている。
●顧客ごとのインサイト、購買プロセスといったエンゲージメント情報から、顧客との関係構築のレベル・状況を把握できる。
●営業担当者がMicrosoft 365/Officeアプリケーションで顧客をタグ付けすると、その顧客に関連するすべてのデータを整理して、顧客レコードとして取り込む。顧客レコードは、Microsoft 365やTeamsを通じてチームメンバーと簡単に共有できる。
●Microsoft 365に統合されたAI機能「Context IQ」により、商談ステップの提案やアフターフォローなどのレコメンデーションやリマインダー、CRMアプリケーション「Dynamics 365」などとの連携などを行い、顧客エンゲージメントの強化を支援する。
マイクロソフトのCCO(Chief Commercial Officer:最高商務責任者)/エグゼクティブバイスプレジデントのジャドソン・アルソフ(Judson Althoff)氏は、「将来の営業にとって重要なのは新しいシステムの構築ではなく、営業担当者が必要とする情報を、適切なタイミング、コンテキストで、使い慣れたツール内で提供し、体験を合理化することである。Viva Salesによって営業担当の体験を再構築した」と述べている。