Archaicは2022年8月9日、エッジAIカメラソフトウェア「AI Open Camera」に、新機能「人数流入カウント」を追加した。AI Open Cameraは、Windows PCに接続した既存の監視カメラをマーケティング用途に活用できるようにするソフトウェアであり、ダウンロードして無料で利用できる。カメラ映像から人物の性別、年齢、来店人数をデータ化可能である。
Archaicの「AI Open Camera」は、既存の監視カメラをマーケティング用途に活用できるようにするソフトウェアである。Windows 10上で動作するPC用のソフトウェアであり、同ツールのWebページからダウンロードして無料で利用できる。PCにカメラを紐づけるだけで、現状の監視カメラがマーケティング用のエッジAIカメラになる。PC上でカメラ映像を分析し、人物の性別、年齢、来店人数をデータ化する。
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今回の機能強化では、設定した境界線をまたいで移動した人数をカウントする「人数流入カウント」が可能になった(画面1)。POSレジでは測定できない、「未購入者数」、「人の通過」、「滞留」、「混雑状況」が推定できるようになるので、「店舗人員の最適化」や「商品の陳列棚の最適な配置」といった用途に役立つ。
AI Open Cameraを提供する背景について同社は、「中小企業はAI機能付きのカメラやAIソフトウェアを導入することは予算的に厳しい。店舗カメラの画像データを取得してもマーケティングに活用することができていない」という事情を説明する。
同社が実施したアンケート結果によると、中小企業(300人未満)のうち、AI未導入の企業に勤める中小企業の71%がAIの導入を現段階で検討していないと回答。また、AI導入済みの企業の約6割は年間に300万円までしかAI導入に予算を割けないと回答している。