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TIS、AI-OCRを業務フローに組み込む追加開発メニュー、OCR前後の業務処理をシステム化

2022年8月15日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

TISは2022年8月15日、AI-OCRサービス「SmartRead」(Cogent Labsが開発)を、より企業の業務にフィットさせる機能開発メニューを提供すると発表した。AI-OCR案件でユーザーからの追加開発ニーズが高かった機能をメニュー化した。AI-OCRによるテキスト化前後の処理作業をユーザーの業務フローに則って行えるとしている。

 Cogent Labsの「SmartRead」は、AI-OCRサービスである(関連記事Cogent Labs、AI-OCR「SmartRead」で給与支払報告書を読み取り可能に)。

 TISは今回、SmartReadを、より企業の業務にフィットさせるための機能開発メニューを発表した。TISがユーザーとともに業務要件を整理し、SmartReadを業務にフィットさせるために必要な機能を提案して開発する(図1)。

図1:AI-OCRサービス「SmartRead」を、より企業の業務にフィットさせる機能開発メニューの概要(出典:TIS)

 SmartReadの導入案件でユーザーからの追加開発ニーズが高かった機能をメニュー化した(表1)。追加機能の開発によって、AI-OCRによるテキスト化前後の処理を、ユーザーの業務フローに則って行えるようになる。

表1:機能開発メニューの一例。SmartReadの導入案件でユーザーからの追加開発ニーズが高かった機能をメニュー化した(出典:TIS)

 要望が多い機能の一例が、OCR結果の修正や確認をワークフローのように多重チェックできるようにする機能である(図2)。これにより、抜け、漏れ、修正ミスを防ぎ、正確性を高められる。

図2:OCR結果の修正や確認をワークフローのように多重チェックできるようにする機能の概要(出典:TIS)

 作業を実行するポイントごとにステータスを通知できるようにする機能も要望が多い。エラー発生時の通知など、作業の状況に合わせて通知することで、AI-OCRの一連の作業を適宜確認することなく、OCR実行中に別の作業を行えるようになる。

 「企業でのAI-OCRの導入が進んでいる一方で、導入したものの自動化の範囲が帳票のテキスト化だけで閉じている状況が見受けられる。実業務で行われる帳票の受領から内容確認、後続システムへの登録作業などの業務フローと乖離がある。こうした状況から機能開発メニューを提供する」(TIS)

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