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自宅PC上の隔離領域からVPN接続─e-Janネットワークス「CACHATTO Private Connect」

2022年10月4日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

e-Janネットワークスは2022年10月4日、セキュアコンテナ(隔離環境)運用ツール「CACHATTO(カチャット)SecureContainer」を強化し、隔離環境から使えるVPN接続機能「CACHATTO Private Connect」を発表した。同年10月から提供する。エンドユーザーはテレワーク環境においても、安全な隔離環境からオンプレミスのサーバーなどにVPN接続できるようになる。

 e-Janネットワークスの「CACHATTO(カチャット)SecureContainer」は、Windows PC上に、通常のユーザー領域から隔離した安全な業務領域(セキュアコンテナ領域)を生成するツールである(関連記事e-Janネットワークス、Windows上に隔離業務領域を生成する「CACHATTO SecureContainer Cloud」を提供)。

 生成した隔離環境でアプリケーションを動かすことで、ユーザー領域の影響を受けずに安全にアプリケーションを実行可能である。隔離領域とユーザー領域の間でのファイルの移動や共有はできないため、リモートのPCを介した情報の漏洩も防ぐ。また、業務領域に保存したデータは終了時に削除し、端末上に残さない。

 今回、隔離領域からのみ利用可能なVPN接続機能「CACHATTO Private Connect」を提供開始した。クラウド上に用意した中継サーバー「CACHATTO Private ゲートウェイ」を介して、オンプレミスのサーバー資源やクラウドサービスなど任意のサーバー資源に、隔離領域からVPN接続する。オンプレミス環境からアウトバウンドでクラウドに張ったHTTPSのコネクションをトンネルとして利用し、社外から社内にVPN接続する。

 同社は、セキュアコンテナにVPN接続機能を追加したことで、「ファットPCをシンクライアントとして活用できるようになった。デスクトップ仮想化基盤(VDI/DaaS)と比較して、導入コストが10分の1に減る」(同社)とアピールしている。また、中継サーバーをクラウド上で提供することから、ユーザーはDMZ(非武装地帯)にVPNサーバーを構築して運用する必要がないというメリットもある。

 CACHATTO SecureContainerの価格(税別)は、最小構成時の10ユーザーで年額12万円(1ユーザーあたり月額1000円)、50ユーザーで年額51万4800円(同 858円)、100ユーザーで年額額85万3200円(同 711円)。

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