パーソルプロセス&テクノロジー(パーソルP&T)は2022年10月4日、ミーティング管理ツール「TIMO(ティモ)」の正式版をリリースした。会議のプロセスをデジタル化し、これまで人力や感覚で行っていた会議運営を効率化する。会議時間を短縮しながら、1つの会議内でより多くの決裁が可能になるとしている。会議発言の自動文字起こしによる議事録作成、チャットツール/カレンダー連携などの機能も提供する。
パーソルP&Tの「TIMO」は、会議の準備から開催、議事録作成までの会議プロセスをデジタルで一元管理するミーティング管理ツールである。「会議品質の向上」と「会議時間の削減」を実現するとしている。これまで人力や感覚で行っていた会議の運営にTIMOを適用することで、1回の会議でより多くの決裁が実現可能になるとしている(画面1、図1)。
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会議体の作成から事前の展開、議事録の作成まで一連のプロセスをデジタル化し、会議運営を効率化する。チャットツール/カレンダー連携機能により、会議開催の通知やリマインドを自動化する。通知は、チャットツール(Microsoft Teams、Slack)やカレンダー(Microsoft 365、Google Workspace)から受け取れる。
会議のアジェンダをコントロールする機能を備える。サマリーフォーマットを活用することで、論点の抜け漏れをなくす。議論が不要なアジェンダを事前に完了し、議論が必要なアジェンダに時間を費やせるようにできるとしている。情報へのアクセス制限も設定できる。また、会議の質を高める機能として、事前のコメント機能を備え、デジタルで根回しや意見収集が可能。1つの会議内でより多くの決裁が行えるようにしたうえで、To Do管理機能により、会議での決定事項を確実に実行できるように支援する。
会議発言を自動でテキスト化するAI文字起こし機能を備える。識字率を高めるためのAI学習と用語登録により、議事録作成を支援する。多言語に対応し、国際会議にも利用できる。
パーソルP&Tは、会議プロセスの最適化の効果として「会議運営工数を最大50%削減し、会議時間を最大50%削減する」としている。例えば、月1回の開催頻度で12人が参加する経営会議の場合、年間推計で約145万円を削減可能だという。
TIMOは、2021年6月にベータ版をリリースしている。パーソルP&Tをはじめ約100社が利用する中で、「会議時間が15%減った」「ルールのシステム化で会議の質が上がった」などの評価を得たという。ベータ版ユーザーが寄せた改善点や要望を基にサービスを改善し、AI文字起こしなどの新機能を加え、正式版のリリースに至った。