[新製品・サービス]
マルチクラウドの構成/料金削減プランを提示するコンサルティング─NECソリューションイノベータ
2022年10月13日(木)IT Leaders編集部
NECソリューションイノベータは2022年10月12日、「NEC クラウドコスト最適化ソリューション」を提供開始した。クラウド利用料金の削減を支援する。人手でのコンサルティングに加えて、クラウドの利用状況を可視化するSaaS「CloudNatix」を活用する。価格(税別)は、ノード数15台(30コア)、仮想サーバー15台で月額6万円から、Kubernetes 1クラスタ、仮想サーバー15台で月額19万円から。
NECソリューションイノベータの「NEC クラウドコスト最適化ソリューション」は、クラウド利用料金の削減を支援するSIサービスである。同社エンジニアによる人手でのコンサルティングに加え、要素技術としてクラウドの利用状況を可視化するSaaS「CloudNatix」を活用する。
拡大画像表示
ツールとして利用するCloudNatixは、クラウド利用料を削減するために必要な情報を可視化するSaaS型サービスである(画面1)。クラウド単位および組織単位でリソース(CPU/メモリーなど)の利用状況を可視化する。さらに、独自のAIを利用して適切なリソース量とのギャップを分析し、削減効果の大きい順に表示する。
同社のサービスではまず、クラウド構成に関するコンサルティングを実施する。次に、CloudNatixが提示するシステム構成とリソースの未使用時間帯の情報をもとに、最大想定削減額を算定し、リソースの適切な構成や適切な稼働時間帯を提案する。最後に、適したコンピューティングリソースへと変更する(画面2)。
拡大画像表示
費用対効果を事前に検証するためのトライアル導入も可能である。トライアルでは、利用しているクラウドベンダーや規模などをヒアリングし、クラウドコスト最適化に向けたコスト削減額や運用効率などの目標値を成功基準として策定する。このうえでCloudNatixを部分的に導入し、削減効果が成功基準を満たしたかどうかを確認できる。
「マルチクラウド環境は組織単位でのクラウド利用が増えることにより、企業全体として過剰な資源割り当て(オーバープロビジョニング)が行われてしまい、クラウドコストが増大する。加えて、海外のクラウドサービスは為替相場に影響されやすい」(同社)