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パーソルテクノロジースタッフとPwC、人材のリスキリングとスキルアップで協業
2022年10月21日(金)IT Leaders編集部
パーソルテクノロジースタッフとPwCコンサルティングは2022年10月20日、人材のリスキリングとスキルアップで協業すると発表した。協業を通じて、日本における人材不足の解消に向けた各種の取り組みを共同で実施する。最初の成果として、2023年度中に社内ITエンジニアを対象とした企業内向け人材育成支援サービス「はたらくモノサシ」を提供する。
パーソルテクノロジースタッフとPwCコンサルティングは、継続的なリスキリング・アップスキリングを促進するためのサービスとソフトウェアを共同で開発する。パーソルテクノロジースタッフが持つエンジニアリング領域における人材サービスの実績・経験と、PwCのテクノロジー領域における知見とコンサルティングサービスの実績をかけ合わせる(図1)。
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協業の最初の成果として、2023年度中に、ITエンジニアに向けて、スキルの可視化を起点とした企業向け人材育成支援サービス「はたらくモノサシ」を提供する。自然言語処理技術を活用したスキル可視化エンジンを用いて、スキルを可視化し、キャリア目標を提案し、スキルギャップを埋める学習コンテンツを提供する。
自律学習を阻む3つの「分からないこと」を解消する。(1)現在位置(現在のスキル)が分からない、(2)目指すべきゴール(キャリア目標)が分からない、(3)ゴールへの向かい方(学習方法)が分からない、である。こうしてITエンジニアの学習を後押しし、ITエンジニア個人の自発的なスキルアップとキャリアの自己決定を実現する。
特徴は、自己申告によるスキル可視化サービスとは異なり、自然言語処理技術を用いたスキル可視化エンジンによって、本人の自己申告では発見できない「認識・言語化できていない自身のスキルやそのレベル、合致する職種定義」、「明示的に気づけていない職種転換の可能性、新たなキャリア目標はどのようなものか」を明らかにする。
今後は、学習コンテンツの提供などで協力するパートナー企業と連携しながらサービスの開発を進める。また、継続プロジェクトとして、ITエンジニア領域だけでなく、IoTエンジニア、機械などのハードエンジニアの職種領域においても、はたらく人のリスキリング・アップスキリングを支援するサービスを提供する。
なお、PwCが世界19カ国の約3万2500人を対象に実施した「デジタル環境変化に関する意識調査2021年版」によると、日本では新しいスキルやテクノロジーに対する関心や意識が諸外国に比べて低い。「個人の努力だけでスキルをアップデートすることが難しい環境にある。企業が個人に対して継続的にリスキリング・アップスキリングの機会や気付きを提供することが重要」(両社)としている。