システムインテグレータ(本社:埼玉県さいたま市)は2022年11月28日、中小企業向けクラウド型ERP「GRANDIT miraimil」(開発元:GRANDIT)を販売開始した。オンプレミス版ERP「GRANDIT」の機能をベースに中小企業向けに開発したクラウド型ERPである。システムインテグレータは10社目の販売パートナーとなる。
「GRANDIT miraimil」は、オンプレミス版ERP「GRANDIT」の機能をベースに中小企業向けに開発した、クラウド型のERPソフトウェアである(関連記事:GRANDIT、中小企業向けのクラウドERP「GRANDIT miraimil」を提供開始)。
10種類の基幹業務(経理、債権、債務、販売、調達在庫、継続契約、経費、資産管理、人事、給与)を組み合わせ、ニーズに合わせて必要な業務を統合利用できる。さらに、業種固有の商習慣をパターン化しており、商社・卸売業向け、サービス業向け(期間契約取引や各種の請求形態に対応)、情報サービス業向け(プロジェクト別の採算を可視化)を提供している(表1)。
業種 | 機能 | 概要 |
---|---|---|
商社・卸売業向け | 出合取引機能 | 倉庫を経由しない出合取引にも対応できるように受注と発注を同時に入力できる操作画面 |
個別在庫管理 | 同じ商品でも時期や仕入先により仕入金額や諸掛が異なる場合、在庫をロット単位で個別に管理 | |
得意先別単価管理 | 得意先別商品別の単価設定、数量に応じた単価設定(ボリュームディスカウント) | |
商品セグメント別の予実管理 | 商品セグメント(分類)別に月別の売上/粗利の予実管理 | |
サービス業向け | 期間契約業務における継続取引管理 | 期間契約サービスなどで発生する定期的な計上を自動化し売上・請求業務負荷を軽減 |
物販・役務販売のパラメータ制御 | 商品マスタで役務を物品同様に登録・管理し在庫管理品同様のオペレーションで伝票処理 | |
台帳管理の電子化・一元化 | 案件単位で売上と仕入を紐付けて電子的に管理し計上ミスを防止 | |
情報サービス業向け | プロジェクト別採算管理 | プロジェクト別工数実績から労務費を自動集計し、計画値との差異をリアルタイムに把握。仕入、外注費、経費をプロジェクト別に管理し採算管理を効率化 |
進捗売上の管理 | 原価の進捗率に応じた売上/仕入を自動計上 |
システムインテグレータはこれまで、オンプレミス版のGRANDITを、中堅企業を中心に販売してきた。業種特化型のGRANDIT専用モジュールや開発ツールをリリースし、100社以上のユーザーにGRANDITを導入してきた。
今回、より短期間かつ安価に導入可能なERPとして、GRANDIT miraimilの販売を始めた。これまで導入コストや導入負荷の高さなどの理由からERPの導入を敬遠してきた中小企業も対象にする。
価格(税別)は、基幹Suiteモジュール(販売・調達・債権・債務・経理)で利用者10人までの場合、月額45万円から。利用する業務や利用者数に応じて月額利用料が変わる。
なお、GRANDIT miraimilの販売パートナーは全10社になった。システムインテグレータを含めた販売パートナー10社は以下のとおり。
- アプリケーションフォーカス(神奈川県横浜市)
- オージス総研(大阪市西区)
- オプティマ(東京都品川区)
- ケーケーシー情報システム(京都市上京区)
- システムインテグレータ(埼玉県さいたま市)
- シナプスイノベーション(大阪市北区)
- ソフトバンク(東京都港区)
- 日本インフォメーション(名古屋市千種区)
- パーソナル情報システム(東京都港区)
- プロソア(東京都千代田区)
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