SCSKは2022年12月8日、製造業向け業務テンプレート「atWill Template」を拡充した。新たに、製品の仕様選定から見積もりまでのプロセスを効率化・自動化するCPQ(製品選定、価格算定、見積明細書作成)テンプレートを追加し、同日提供を開始した。価格(税別)は個別見積もりで、初期費用が300万円から、月額利用料が30万円から。販売目標は、2025年度中に100社以上。
SCSKの「atWill」シリーズは、製造業向けの業務システムである。標準で、業務機能のテンプレート群「atWill Template」と、ローコードで機能を追加・拡張できる開発基盤「atWill Platform」を備えている。
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今回、業務テンプレートを拡充し、製品の仕様選定から見積もりまでのプロセスを効率化・自動化するCPQ(Configure:製品選定、Price:価格算定、Quote:見積明細書作成)テンプレートを用意した(図1)。
製品情報、オプション情報、選定ルールなどのデータは、Excelに入力したデータをもとに、一括してシステムに登録・更新可能である。主な導入効果として以下を挙げている。
- 見積もりのリードタイム短縮と精度向上によって顧客満足度と案件成約率が向上する
- ベテラン社員の経験に依存しない見積もりが可能になる
- 見積プロセスに必要な情報の一元管理によって商品構成のメンテナンス負荷が減る
「製品の多品種化やオプション構成の複雑化が進む中、製造業においては、製品の仕様選定から見積もりまでのプロセスが煩雑化している。複雑な見積プロセスを効率化できるかが案件成約の鍵になっている」(SCSK)