加賀電子は2023年1月26日、電力コスト削減AIシステム「AIrux8」(開発元:トラース・オン・プロダクト)を販売すると発表した。施設内全体のエネルギー消費をAIで自動制御する。人感センサーとAIで施設内の混雑状況や不在状況を把握し、状況に応じて照明の明るさやエアコンを自動制御する。
加賀電子が販売する「AIrux8」は、トラース・オン・プロダクトが開発した、施設の電力コストをAIで削減するシステムである。人感センサーとAIで施設内の混雑状況や不在状況を把握し、状況に応じて照明の明るさやエアコンを自動制御する。
人感センサーを組み込んだ集中コントローラ装置を通して、施設内の混雑状況や不在状況などのデータを取得し、AIで解析する。施設内に設置したIoT照明設備と通信し、各照明のエリアグループ、時間帯、営業稼働日、季節に応じて照明の明るさを自動制御する。
空調設備の設定温度も自動調整する。「従来のエアコンは、温度設定を手動操作もしくはスケジュールで動作させることから、外気温と内部温度・設定温度に大きな差があるときは急速動作させることになり、これが電力使用量が多くなる最大の原因だった」(同社)。AIrux8は、AIで現状を把握・予測し、緩やかに設定温度を上昇/下降させる。少人数や無人空間といった状況では、自動でON/OFFの制御も行い、消費電力を抑制する。
加賀電子によると、照明やエアコンを実状況に合わせて適正値に自動制御することで、施設内のエネルギーコストを41%削減した実績があるという。