クニエは2023年2月6日、コンサルティングサービス「メタバース事業化診断サービス」を提供開始した。メタバースを用いたビジネスを検討する企業に向けて提供する。メタバースの事業化に必要な項目を網羅的に問診・診断し、メタバースを活用した事業化の判断や具体化を支援する。
クニエの「メタバース事業化診断サービス」は、メタバースの事業化に必要な項目を網羅的に問診・診断するコンサルティングサービスである。メタバースを活用した事業化の判断や具体化を支援する。
同社のコンサルタントが「メタバース事業化問診ツール」を用いて、診断とフィット&ギャップ分析を実施。こうして、導入ポテンシャルや今後の具体的アクションを整理する。同ツールは、以下の5つの評価項目から独自に開発したツールで、計100問で構成する。
- 事業企画(メタバースという特性を踏まえた事業企画になっているかを確認)
- 顧客(メタバースビジネスにフィットしそうな顧客かを確認)
- 自社(自社がメタバースビジネスにフィットしそうかを確認)
- 競合(競合のメタバースビジネス導入度合いを確認)
- 環境(外部・内部環境変化がメタバースビジネスに影響しそうかを確認)
また、コンサルティングの際に顧客からのよくある質問内容として以下の例があり、こうした質問・疑問を同サービスの提供を通じて解決していくとしている。
「どのようなサービス・商材がメタバースにフィットし、筋の良い事業企画はどのようなものか?」
「実店舗やECなどのチャネルとどうすみ分ければよいのか?」
「そもそも、AR/MR、デジタルツインとメタバースとで何が違うのか?」
「成功しているメタバース事業のKSF(重要成功要因)や失敗したメタバース事業の要因は何か?」
同サービスを通じて、メタバースビジネス参入に必要な事項を網羅的にチェックし、メタバースビジネスへの参入判断や、事業化に向けた具体的な検討に役立てられるとしている。
クニエは、メタバース事業化診断サービスの提供をはじめ、この領域のビジネスについて、事業構想策定から導入・展開、サービスイン後の改善まで、トータルでコンサルティングサービスを提供する。これにより、企業のメタバースビジネス参入の成功に寄与していくとしている。
クニエは、「メタバースビジネス参入を検討する企業が増えている一方、『マネタイズができない』や『メタバースならではの価値を見出せない』など、事業化が頓挫する事例も増えている」と指摘する。同社は2023年1月、メタバースビジネスの事業化検討に関わったことがあるビジネスパーソン1803人を対象に企業のメタバースビジネスの実態調査を実施。結果は、91.9%が「メタバースの事業化にたどり着けていない」と回答したという。
こうした経緯から、メタバースの事業化成功確率向上を目的に、これまでのコンサルティングで得た知見を基にメタバース事業化問診ツールを開発し、これを活用したコンサルティングサービスの提供に至った。