TISは2023年2月24日、受発注作業支援クラウドサービス「FAX受発注業務DXサービス」を発表した。ファクスによる帳票（注文書、見積書、請求書など）の受信、受発注データの抽出、基幹システムへの登録までを自動化する。トランザクトのファクス送受信クラウドサービス「TransFax」と、TISの「帳票振り分けAIサービス」「帳票読み取りAIサービス」を組み合わせて提供する。
TISの「FAX受発注業務DXサービス」は、受発注作業を支援するクラウドサービスである。ファクスによる帳票（注文書、見積書、請求書など）の受信、受発注データの抽出、基幹システムへの受発注データの登録までを自動化する。
トランザクトのファクス送受信クラウドサービス「TransFax」と、TISの「帳票振り分けAIサービス」「帳票読み取りAIサービス」を組み合わせて提供する（図1、関連記事：TIS、複数の帳票フォーマットをAIを使って自動で振り分ける「帳票振り分けAIサービス」を提供）。
図1：FAX受発注業務DXサービスの概要（出典：TIS） ファクスで受信した帳票類を、送信元（顧客）別や種類別に振り分けたうえで、OCR（光学文字認識）を用いてテキスト化し、受発注データとして出力する。その後、基幹システムに受発注データをインポートするためのデータ加工までを自動化する。また、ファクスで受信した帳票イメージは、ダウンロードや添付メールでの受信が可能である。
「日本では今もなおファクスで受発注業務を行う企業が多い。ファクスで受信した文書を受け取るために出社せざるをえない、大量に受信するファクスの仕分け作業に時間がかかるといった課題を抱えている。また、見積書や注文書などの帳票から必要情報を抽出して基幹システムに登録する作業にも多くの時間を費やしている」（TIS）
TISは今後、電子帳簿保存法に則したスキャナ保存機能や、社内にあるナレッジ文書の電子化に向けた機能などを提供する予定である。
